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オバマ大統領と同じ時代を生きる【新春特別企画】コミュニティーリーダーが占う、2009年大予測

日本時間の本日未明、米国の第44代大統領にバラク・オバマ氏が就任した。このような人類史上最大の出来事があった2009年は、必ずや素晴らしい一年になるはずだと、ソニーの元常務は述べる。

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 もちろん世界の関心はサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題と米国のオバマ新大統領。100年に1度の大不況といわれる経済と、建国以来初めて黒人がリードする国政のぶつかり合いの結果は、悪い予想はいくらでもできる。しかし実はそうならない。

 資産価値の暴落は、もともとデノミネーションのようなもので、同じものを別の名称で呼んでいるにすぎない。それも資産を持っている人の話で、一般の人はほとんど関係ない。

 経済の本質は、GDP(国内総生産)や車の販売数では決められない。庶民が通常の日常生活を送れる環境があれば経済は成功である。近代社会は、戦争や大規模な自然災害でも起こらない限り健全な維持が可能である。日本人にとっても、地球上の大多数の人にとっても、2009年は2008年よりよい年である。もちろん1908年より、1808年よりもよい年であることは言うまでもない。

世界は安定に向かう

 問題は政治であろう。2009年は未曾有の好条件がある。世界最強の国は黒人がリーダーである。振り返れば、20世紀は有色人種の国が白人の国に近代兵器を使った戦争に初めて勝利を収めることで始まった。21世紀は明らかに有色人種の世紀である。有色人種の一人として慶賀したい。それは白人にとっても決して悪くない。肌の色による争いの終結でもあるからだ。

 黒人大統領の登場は大きい。恐らく人々はより平和を好むようになり、世界は安定に向かう。それがさらに経済の安定と発展を促すと予想する。オバマ大統領はイエス・キリスト以来、人類の歴史に最大の影響を与えた個人となるであろう。今われわれは、オバマ大統領と同じ時代に生きていることを神に感謝していい。パウロやピーターと同じ体験ができるようなものである。

 失業者や恵まれない人は必ず存在する。増加する地域も多くあるであろう。しかし、そのような社会の問題に対応しやすい基盤が世界的にできつつある。

 だから2009年は本当にいい年である。株価の下落やGDPの減少は克服できる。日本の、世界の、大多数の人々にとって、幸せは将来への希望の存在である。2009年はそれを必ず提供してくれると信じてやまない。


郡山史郎氏が運営するエグゼクティブ・コミュニティー

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