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目を合わせずに対話するあなたはどのタイプ?――4つの行動傾向を知る問われるコーチング力(1/2 ページ)

職場にはさまざまな人間がいるが、実は大きく4つのタイプに分類できる。それぞれの行動特性を把握した上でコミュニケーションを取らないと失敗するだろう。

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 3月に開幕するWBC(World Baseball Classic)に向けて、日本代表選手たちのキャンプが始まった。劇的な優勝を遂げた第1回大会から早3年。メジャーリーグや国内で活躍するそうそうたるメンバーが、どんな感動と結果をわれわれに与えてくれるのか、非常に楽しみである。

 以前、「組織遂行力」について話した際、北京オリンピックの星野ジャパンに触れた。能力の高い選手をそろえたからといって、チームの能力が高まり、必ずいい結果が出るとは限らない。それぞれの選手が己の持つ能力を最大限に発揮する一方で、チームの方向性やゴールを理解し、自分の役割を認識してチームのために尽くすことが大切になる。

行動から導き出される4タイプ

 今回は、リーダーがチームを率いていく中で、属するメンバーのタイプを知り、それに応じてコミュニケーションをとっていく方法について述べたい。WBCの代表チームにも、職場にもさまざまな人がいて、一人一人がそれぞれ同じように扱われたくないと思っている。人にはいくつかのタイプがあり、相手のタイプによって、コミュニケーション方法を変えると効果的である。行動特性に応じて、人は4つのタイプに分けられる。


自己主張レベル×感情表現レベル

        

理論派/現実派/友好派/社交派


 「自己主張レベル」で行動傾向を探ると、次の通りである。

4つの行動傾向の見分け方(1)「自己主張レベル」
4つの行動傾向の見分け方(1)「自己主張レベル」

 話をするとき、速度が速い、内容が多い、声が大きい、手で何かを指している、姿勢が前のめりになる、目線を合わせるという人は、総じて自己主張型である。反対に、話す速度が遅い、話す内容が少ない、声が小さい、手を組む、背にもたれている、目を合わせないという人は、非自己主張型である。

 「感情表現レベル」で行動傾向を探ると、次の通りである。

4つの行動傾向の見分け方(2)「感情表現レベル」
4つの行動傾向の見分け方(2)「感情表現レベル」

 表情がない、姿勢が固い、手を閉じる、事実ばかり話す、仕事の話ばかりする、声の表情が単調であるなどの特徴がある人は、非感情表現型である。一方で、表情が生き生きしている、姿勢がくつろいでいる、手を開いている、自分の意見や物語を話す、人について話す、声に抑揚があるなどの特徴を持つ人は、感情表現型である。

 これらを分類すると、以下になる。


理論派――非自己主張型で非感情表現型

友好派――非自己主張型で感情表現型

現実派――自己主張型で非感情表現型

社交派――自己主張型で感情表現型


 この4つのタイプの行動傾向は、次の通りである。

4つの行動傾向
4つの行動傾向

 理論派の人は事実やデータを重視し、正確性と分析力がある半面、完璧主義者であるため、行動が慎重であり、変化に弱い傾向がある。友好派の人は協調性があり、気配り上手で、忍耐強い半面、いい人になりたがるために対立を避け、受動的になる傾向がある。現実派の人は、行動派で決断力がある半面、自信家で自説にこだわり、他人から指示されるのを嫌う傾向がある。社交派の人は、話好きであり、アイデアが豊富で想像力がある半面、時として感情的になったり、非現実的になったりする傾向がある。

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