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東京エレクトロン、B2Bアウトソーシングサービスを導入
グローバル規模での商取引における受発注業務の効率化やシステム運用体制の強化を目的に、東京エレクトロンが新たにアウトソーシングサービスを導入した。
半導体製造装置などを開発、販売する東京エレクトロンは、国内外企業との取引における受発注業務の効率化や情報システムの運用体制の強化を目的に、新たにアウトソーシングサービスを導入した。既に4月より利用を開始している。サービスを提供するGXSが7月22日に発表した。
東京エレクトロンが導入したのは企業間取引(B2B)にかかわるシステム運用や人員、技術などを包括したアウトソーシングサービス「GXS Managed Services」。サービス導入によりシステムのメンテナンス業務が不要になるなど業務負荷が低減したほか、電子データ交換(EDI)業務の効率化や人材リソースの戦略的な活用が可能になったという。同社はRosettaNetを基盤としたデータ標準を採用しており、商取引におけるデータ形式の変換や通信に必要なソフトウェア、ハードウェアの構築や運用を自社の情報システム部門で行っていた。そのため、初期開発や機能拡張などの面で多くのコストやリソースを費やしていた。
米GXSのシニアバイスプレジデント兼CMO(最高マーケティング責任者)のロバート・パトリック氏は「(東京エレクトロンのように)グローバルで多種多様な業界を相手に複雑な取引をしている企業ほどアウトソーシングの効果が出やすい」とメリットを語った。
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