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JUASが企業変革を担うCIO候補を育成富士山のふもとで特訓(3/3 ページ)

JUASの「イノベーション経営カレッジ」は、変革をリードする人材として情報システム部門の幹部社員を育成するのが狙いだ。9日間にわたる合宿研修のハイライトを取材した。

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打ち上げでは石原邦夫JUAS会長(東京海上日動火災保険会長)から修了証が一人ひとりに手渡された

 情報システム部門には、業務プロセスの改善や迅速なシステム配備/統合だけではなく、今や新しい事業の創造も求められている。これは、しばしば言われていることだが、非常に応えるのが難しい期待だろう。おまけに情報システム部門は、さまざまな課題を抱えている。「保守運用コストの肥大化、新規投資縮小」「モグラ叩き的なセキュリティ対策」「柔軟性を欠くシステム」、そして「提案型組織への変革が進まない」といった課題が受講者から聞かれた。

 お気づきだと思うが、これらはすべて関連しており、絡み合っている。どこから手を付けていいのか分からない状況ではないだろうか。

知恵を絞った業務課題の解決提案

 しかし、そんな中でも受講者らは自社のビジネスに即した変革のための提案に知恵を絞った。以下はその一例だ。

  • グローバルSCMによる在庫と流通コスト削減
  • ペーパーレス化の推進
  • 現場営業力強化のためのBIポータル
  • コンタクトセンター統合によるCS向上
  • イノベーション促進のためのナレッジ共有
  • SNSによる気づき、提案、実行の迅速化
  • 物流システムをASPとして外販

 いずれの提案発表に対してもほかの受講者から意見や助言が積極的に寄せられた。業界こそ異なるものの、企業や情報システム部門が抱える課題の本質は似通っており、多くの気づきも生まれたようだ。

 イノベーション経営カレッジでは、より多くの意見や助言を行った受講者を表彰するアワードも設けている。同じ立場だからこそ得られるフィードバックと気づき、そしてプログラム終了後も続くコミュニティーこそが大きな財産となるに違いない。

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