ソフトウェア・エージー、webMethods最新版で合併2社の完全統合を強調
ソフトウェア・エージーは、ビジネスプロセスマネジメント(BPM)製品であるWebMethodsの最新版として「webMethods 8日本語版」の提供を開始したと発表した。
ソフトウェア・エージーは9月16日、ビジネスプロセスマネジメント(BPM)製品であるWebMethodsの最新版として「webMethods 8日本語版」の提供を開始したと発表した。Software AGと旧webMethodsが合併し、2008年7月にリリースしたwebMethods 7.1から2年ぶりとなるメジャーバージョンアップと位置付けている。Software AGが提供していた「CentraSite」や、webMethods側だった「webMethods Designer」といった機能を統合し、製品レベルでも両社の合併が1つの形になったとしている。
新機能の1つが、旧webMethods Designerから名前を改めたビジネスプロセスのモデリングツール「Software AG Designer」におけるシミュレーション機能だ。小売や卸売業者などが、顧客からの受注から出荷にいたるまでの業務プロセスの間に、ボトルネックになっている処理などを見つけた上で、それを改善した場合の業務プロセス全体への影響をシミュレーションできる。その際、実績値を使ったシミュレーションが可能であるため、日常的に自社の業務プロセスの効率性を正確に把握し、改善する環境が構築できる。
また、新機能である「webMethods Optimize Series」では、新たに設定したルールを過去の実績に対しても適用できるようにした。これにより、例えば顧客から代金を受け取り、受注処理するというプロセスにおいて、以前よりもプロセス実行に時間がかからないように改善する方法をルール化した場合などに、それを過去データに対して適用することで、以前のプロセスに実際に欠点があったのかどうかを確認できるようになるとしている。
そのほかにも多くの機能を盛り込んでおり、ユーザー企業が業務プロセス改善とシステム統合にかける時間とコストを削減できるようにするとしている。
参考価格は最小構成で1000万円から。日本法人のみで2012年までに27億円の売り上げを見込んでいる。なお、ソフトウェア・エージーは、新製品へのアップグレードを検討するユーザー向けに、2日間の「バージョンアップ無償診断サービス」を提供する。
同社はwebMethodsのロードマップにおいて、買収したIDS Scheerのソフトウェアとの統合も視野に入れており、2011年のメジャーバージョンアップを予定している。
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