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自分はがんばっていると主張する部下に悩む上司ビジネスマンの悩み相談室(2/4 ページ)

何かにつけて、「自分はがんばっています」と主張する部下がまわりにいないだろうか。なぜ彼らはそのような行動を取るのだろうか。今回はそのことについてお話ししたい。

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成功は自分の力、失敗は他人のせい

 一方で、人は、成功は自分の力、失敗は他人のせいと考えるという特性がある。失敗したときにはむずかしかったら、運が悪かったから、周りの人の能力がなくて……、など自分の都合のいい理由を考え出す。上司は業績が悪いと部下を責め、努力が足りないと叱責し、部下の出来の悪さを嘆く。しかし、業績が良いと、自分の企画力や指示の良さを自慢する。

 成功は自分、失敗は他人のせいにすれば、自分の自尊心を高められ、都合はいいが、周りは大きな迷惑で、身勝手という印象を与える。そして人間関係に支障をきたすことになる。

 R君はこの典型例である。

 少し話がそれるが、教育の現場で考えると、生徒の成績が上がったときに、教師が自分の教え方が良かったからだと考え、逆に成績が悪いと、生徒の知能が低いからだと考えたらどうなるだろうか。大きな問題が生じる。実際に優秀な教師の場合、生徒の成績が上がったら「生徒がよく努力したから」、下がったら「自分の教え方に問題があるから」と反省する。

 上司も、もし業績が上がったのであれば、「みんなの努力のおかげだ」と考えられなければならない。

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