自分はがんばっていると主張する部下に悩む上司:ビジネスマンの悩み相談室(3/4 ページ)
何かにつけて、「自分はがんばっています」と主張する部下がまわりにいないだろうか。なぜ彼らはそのような行動を取るのだろうか。今回はそのことについてお話ししたい。
改善方法
人間にはこのような特性があることを理解した上で、それでは、R君のような部下を抱えた場合、上司はどのように対処すればいいのだろうか。次のとおりである。
1.がんばりを承認する
2.自分の目から見えることを率直に伝える
3.自分のことをどう思うか語らせる
4.ニュートラルになることの大切さを伝える
5.どんな人間になりたいかを聞く
6.そのためにまずは何をすべきことを話し合う
7.定期的にフォローアップを行う
第一に、がんばっていることは承認してあげることである。本人が何もしていないわけではないので、そのがんばりについては、率直に認めてあげる必要がある。
「君ががんばっていることは分かっているよ」
第2に、上司から見た率直な感想を伝えてあげる。
「君のがんばりは分かっているけれど、率直に言うと、成果が上がったときには自分ががんばったからだと声高に言っているように思えるし、一方で、成績が良くないと、言い訳をしているように思うよ」
第3に、自分のことを率直に語らせる。
「そのようにわたしは思うけれど、君は自分自身のことをどう思うかい?」
「わたしは自分は人一倍がんばっていると思っています。もちろん成績が残せないときもありますが、自分は精一杯やっていて、成果がついてこないときもあると思うのです。それは理解してほしいと思います」
第4に、ニュートラルになることの大切さを伝える。
「君の言っていることは分かった。しかし成果が上がったときにはそれを声高に唱え、失敗したら他人のせいにしていたら、周りの人間はどう思うと思うかい? ニュートラルに考えてみたらどうだろう?」
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