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人生を変える体験、被災地ボランティアに行こう!会社人よ、社会人になろう!(3/3 ページ)

東日本大震災復興支援におけるボランティアは、どのような意味を持つのか? 震災を機に日本は大きく変わっていく。その変化に当事者として関わるのか、傍観者でいるのかは大きな違いだ。「会社人」の前に「社会人」であるための意識と行動を考えてみる。

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行動したくなったら一歩踏み出してみる

 1、ボランティア先の選び方

 7つの視点があります。受入団体、場所、期間、内容、交通・宿泊、費用、準備事項。いくつか調べて比較してみるといいでしょう。

 <ボランティア情報が充実しているサイト>

 受入団体には大きく分けて2種類あります。ひとつは市区町村の社会福祉協議会が設置しているボランティアセンター(通称ボラセン)。もうひとつはNPO/NGO団体です。

 ボラセンは地域のニーズに合わせて作業を割り振ります。NPO/NGO団体は各団体の専門領域があり地域や活動内容が決まっています。ボランティアツアーも多くなってきました。費用はかかりますが準備があまり必要ないので参加しやすいです。逆に個人・グループで自家用車で行くと自由行動できるメリットがあります。事前説明会を開催している団体も多いので、参加してみるといいでしょう。

 2、ボランティアの心構え

 危険な状態は少なく受入態勢もできていますので、安心して参加できます。

 2つ注意点があります。上から目線で支援に来てやったという態度にならないようにと、体調には十分注意してください。ボランティアでケガや病気になっては本末転倒です。

 ご近所付き合いのように縁があって手伝いに来た感じがちょうどいいです。寄り添いながら深入りしすぎず、根掘り葉掘り聞くのはいけませんが、話したい人も多いのでその時は聞き役になりましょう。知人・友人を誘って行くのもお勧めです。無理せず楽しむことが継続につながります。

 3、企業で社員ボランティアをお考えの方へ

 まずはボランティア情報を集めて整理し、専門団体や既に行った方をお呼びして社内説明会を開催することをお勧めします。関心の高い社員が分かります。

次に有志を募って少人数でボランティアに行き、企業としてのボランティアプログラムを検討します。復興まで長い道のりです。継続的に続けられるよう企業にとってのメリットも議論してください。

 被災地では多くの人の力と知恵を必要としています。企業の社員ボランティアは組織力と専門性があるので大変ありがたいです。

著者プロフィール:鷹野秀征

ソーシャルウィンドウ株式会社代表。外資系コンサルティング会社で10年就業後、2001年より市民社会の実現を目指してNPO支援・CSR支援・社会起業家支援を生業としている。企業からソーシャルビジネスを創出すべく、企業経営者・社員の心の「社会の窓」を開ける支援を行っている。


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