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いくつになっても「求められる人」の小さな習慣ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)

40歳を過ぎると、転職や再雇用という話が出てくるが、そこで求められる人になるにはどうすればいいのだろうか?

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求められるのは、能力より信用。信用は、習慣でつくられる


『いくつになっても「求められる人」の小さな習慣』

 「どういう社員を採用すればいいですか」と、経営者に相談されました。採用したい社員のイメージを、経営者が持っていなければ、それ以上の社員を採用することはできません。

 求める社員のイメージがは、リーダー自身が、目指している理想像でもあるのです。求める人のイメージと、なりたい人のイメージは、同じなのです。

 40歳を過ぎると、転職や再雇用という話が出てきます。そこで求められる人になるにはどうするかです。

 20代の時の就職活動と違うのは、採用の基準がよく分からないことです。自分でも何を頑張ればいいか分からなくて、不安になります。「能力のある人が求められる」と思う人は、頑張って資格を取りに行けばいいのでしょうが、何の能力をつければいいか悩みます。

 これは大きな勘違いです。

 求める側が必要としている要素は、能力ではなく、信用です。40歳を過ぎて、能力の差はもちろんあります。ただし、「能力があって信用のない人」と「信用があって能力のない人」がいたら、採用されるのは「能力がなくても信用のある人」です。

 能力の差よりも、信用の差の方が圧倒的に大きいのです。

 20代は、信用の差はあまりありません。そもそもまだ社会経験がないからです。40代は社会に出てから20年がたっています。その間、日々の習慣の積み重ねが、その人の信用になっていきます。いかに信用される習慣を身に付けたかが、その人の20年間の蓄積です。

 能力を付けようとするのは間違った努力です。それでかえって信用を落としていきます。能力がなくても、信用されることによって、誰からも求められる存在になれるのです。

 信用が生まれる習慣を、身に付けることなのです。

上司のストレスを減らす人が、求められる

 部下の一番大切な仕事は、上司のストレスを取り除くことです。どんなに仕事を頑張っても、上司のストレスを増やしていてはダメです。サッカー選手も、どんなに頑張っていても、監督のストレスを生んでいるようではNGです。

 仕事も恋愛も同じです。

 つきあい始めは、ドキドキしてストレスがかかるぐらいの相手に魅かれます。男性なら美人の女性、女性ならカッコいい男性を求めます。ただし、長くつきあうなら、ストレスのかからないタイプの方がいいのです。「あの人はさほど美人でもカッコよくもないのに、何であんなすてきな人とつきあえるのだろう」と思われている人がいます。

 その人は、一緒にいるとほっとできる人です。これが信用です。

 借りたお金を返すことだけが信用ではありません。その人といると癒されるというのが、一番の信用なのです。

 部下には、

(1)上司のストレスを減らすタイプ

(2)上司のストレスを増やすタイプ

の2通りがいます。

 上司のストレスを生むか、上司のストレスの防波堤になるかの境目は、その人の日々の習慣です。

 部下は、どうして上司がイライラしているのか分かりません。つい「自分の仕事の仕方がよくないからだ」と考えて、「頑張って仕事をしよう」と、時には真逆の方へ向かってしまいます。

 サービス業の仕事は、お客さまのストレスを取り除くことです。お店に行列ができていると、少しでも早くこなそうとして、後ろで並んでいる人のフォローに行かなくなります。「そんなことをしている間に、1人でも早く片付けた方がいい」と考えるからです。

 これは間違いです。

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