のべ200社以上を見た経営コンサルタントが発見した“デキるリーダー”の共通点とは?:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)
リーダーと聞くと、ぐいぐい引っ張る「俺についてこい!」や、縁の下の力持ちをイメージする人が多いようだが、優れたリーダーは、そのいずれにも属さないものだった。
「結果」が出てきたときにリーダーが気を付けるべきこと
結果が出たときに、やってはいけないこと。
それは、成果の独り占めです。これは部下や後輩からすれば面白くないし、次から協力もしたくないものです。では、どうすれば、「もっと協力したい、このリーダーについていきたい」と思ってもらえるのか?
答えは、非常にシンプルで「相手に花を持たせる」です。うまくいったとき、仮に自分がほとんどやっていたとしても「○○さんのおかげでうまくいきました」と本人にも周囲にも話してほしいのです。
しかも、しっかり笑顔で喜びを表現してください。多くのリーダーは、感情表現が苦手です。ぜひ、しっかり笑顔で感情豊かに伝えることを勧めます。日ごろから、表情が乏しい人は、少しオーバーかなと思うくらいでちょうどいいはずです。それくらい、リーダーは感情を表に出していません。
相手からすれば、少しサポートしただけなのにこんなに喜んでくれてうれしいと感じてくれるでしょうし、自分の存在価値が認められたようで誇らしい気持ちになるものです。そして、なにより自分に花を持たせてくれた、自分を立ててくれたあなたを尊敬します
まとめ
今回は、「デキるリーダー」の共通項をまとめてみました。
想いを共有して周囲に良い影響を与えるシェアリングリーダーを目指そう! ということが一番伝えたかったことです。そして、シェアリングリーダーは、数字以上に関係性を大切にしているからこそ、結果的に数字が上がっていきます。
その際に、数字だけでは人は動かず、内燃エンジンとして相手のモチベーションを高める必要があります。そのエンジンを回すきっかけを作るのがリーダーの務めです。人の心を燃やすことができるリーダーの周囲には自然と人が集まります。そして、やる気になった部下や後輩が失敗したときの声がけの工夫。この声がけがリーダーの器量を決めるといっても過言ではありません。
そして、成果が出たときには周囲のメンバーに花を持たせることが重要です。ぜひ、こうした取り組みを少しでも取り入れて「デキるリーダー」を目指してください。心を燃やして応援しています!
著者プロフィール:加藤芳久
リーダー育成と組織変革を得意とする経営コンサルタント。「理念型育成」を日本で初めて開発・体系化した人財育成の専門家。情報経営イノベーション専門職大学客員教授。大学卒業後、大手旅行会社、コンサルティング会社を経て、2016年に株式会社加藤経営を設立。資金も人脈も無いゼロからの起業だったが口コミで評判が広がり、上場企業、官公庁からのオファーが殺到する。これまで200社以上に対して人財育成の体系化・組織風土変革を支援してきた。顧客企業は、日本ハム、三井ホームなどの大手企業を中心に、飲食店から化学メーカーまで多岐にわたる。最高で半日200万円という高額フィーながらコンサル依頼が絶えない。日本最大級の洋上研修への参画をはじめ、台湾、シンガポールなど海外にも活躍の場を広げている。2013年からは私塾にて東洋思想と帝王学を学び、人生の本質は何かを探究してきた。「100年後に生まれてくる子供達に誇れる国を遺す」という理念のもと、社員同士の絆を強め離職率を劇的に下げながら業績を伸ばすコンサルティングに定評がある。2022年には、株式会社ファイブベイ(FiveVai)設立、取締役副社長兼CHO(チーフハピネスオフィサー)に就任。著書に『お客さまの9割をリピーターにする33のしくみ』(KADOKAWA)がある。千葉県千葉市生まれ。
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