シャープ、シナプスイノベーションを38億円で買収 企業向けAIソリューション強化
シャープは23日、企業の受発注や在庫管理などの業務システムを手掛けるシナプスイノベーション(大阪市)の全株式の取得を完了し、子会社化したと発表した。取得額は38億円。シャープの複合機や工場向け機器などとシナプスのソフトを連携し、法人向け事業を育てる。人手不足やコスト上昇に悩む企業に対し、機器とソフトを組み合わせて業務全体の効率化を支援し、サービス関連事業の売上高を2027年に600億円まで伸ばす。
シャープは、今後3年間を「人工知能(AI)とデータの時代」と位置付け、機器とAIを活用した企業向けソリューションサービスの強化を目指している。現場で使う機器をつなぎ、そこで集まる情報を経営や業務改善に生かす仕組みづくりが課題だった。複合機や業務用ディスプレーなどの機器はあるが、それらを受発注や生産、販売、在庫管理と結び付ける中核ソフトが欠けていた。
シナプスはAIを活用したソフトウエア分野に強く、導入後の運用支援まで担えるようになるため、顧客ごとの細かな要望にも対応しやすい。シャープは小売店舗、物流倉庫、工場など幅広い現場で、機器、ソフト、保守を一体で提供し、AIも使って、顧客企業の省人化やミス削減などの新たなサービス創出につなげる方針だ。
シャープの担当者は「(買収によって)われわれが持っていなかった一番足りなかったピースを埋められた」と話した。(桑島浩任)
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