海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点
職場を襲う、ジェネレーションギャップ(4/4 ページ)
リンクスター世代
1995年以降に生まれたリンクスター世代の数は2000万人に上ります。その中でも最年長者たちは今16歳か17歳になり、アルバイトで仕事を始めています。以前は、この世代ほど携帯電話やメール、インターネットを介して人とつながりを持つ世代はいませんでした。リンクスター世代のほとんどが2001年の同時多発テロやO・J・シンプソン裁判、物議をかもしだした2000年の大統領選挙を覚えていません。彼らにとって影響の大きい出来事は、リアリティ番組の広がり、2008年の経済危機、バラック・オバマ大統領の当選などです。
リンクスター世代は、ベビーブーム世代の親の離婚で苦しめられることの多い鍵っ子だったX世代の親と親しい関係を築いています。X世代はリンクスター世代の子ども達のために、安定した家族環境を作りたいと強く思っています。リンクスター世代は赤ん坊のころからテクノロジーに囲まれて育ち、5歳になる前からEメールを使ったり、自分のウェブサイトに写真を載せたり、携帯電話を使ったりし始めました。
リンクスター世代を管理するには、彼らを企業に溶け込ませるために「戦略的に考える」必要があります。継続的に監督し、明確な指示を与える必要があります。詳述した職務明細書を提供し、彼らに期待することをはっきりと説明し、予定表を渡してください。
さらに、例えば、遅刻や欠勤をする際は、必ず上司に連絡するよう言い聞かせるなど、具体的に指導することで「当たり前のこと」をさせてください。また、今の雇用主は、10代の人間の能力は落ちていると思っています。特に、対人コミュニケーション能力が落ちていると思っています。これは、接客業に影響を与えます。接客業に就くリンクスター世代は、通常以上にトレーニングを受ける必要があるでしょう。
リンクスター世代のアルバイトでの貢献を尊重し、彼らをチームの一員として歓迎してください。バディーシステムを取り入れ、年上の従業員とペアを組ませてください。そうすることで、年上の従業員にリンクスター世代の手本や相談役、一緒に休憩を取る仲間になってもらいましょう。また、トレーニングを提供し、方向性や目指すものを提示する「マイクロキャリア・パス」プログラムを実施してください。さらに、仕事場まで彼らを車で送り迎えしている両親と話す時間を数分でいいので取り、感謝の気持ちを伝えることも大切です。
この世代にとってインターネットによるネットワークはもはや当たり前のものとなっています。つまり、情報を端的に、正確に伝えなければ彼らは理解しません。それにかなったコミュニケーションは必至となるでしょうし、リアルの付き合いもここに言及されることを基本にするべきことが必要です。
世代を超えた管理手法
従業員の世代に関係なく、どの職場環境、どの従業員にも同じように応用できる優れた管理方法には、基本原則が4つあります。
優れた管理方法の4つの基本原則を知る!
1、同じ人はいない
まったく同じ人は2人として存在しません。従業員それぞれが持つ独特な経験やスキル、目標や世代標識を信頼してください。
2、「真実」はない
あらゆる職場環境において正しい答えを与えてくれる、魔法のような企業方針は存在しません。
3、最も沢山のツールを手にした者が勝つ
管理技術が多ければ多いだけ、柔軟性があればあるだけ、適切な判断をくだせる可能性が高まります。
4、互恵関係
給与や福利厚生、職務明細書とは別に、従業員のニーズを満たすことに力を注げば、それだけ従業員も報いてくれます。
著者紹介
ミーガン・ジョンソンとラリー・ジョンソンは、企業文化と世代の異なる従業員を抱える職場の質を高めることを専門とするコンサルティング会社、ジョンソン・トレーニング・グループ社を経営しています。
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