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「レガシーシステムの方が良かったという声も」――経産省の情報政策課企画官:ITmedia エグゼクティブセミナーリポート
ITによる企業の「全体最適」が叫ばれる一方で、日本企業の多くはいまだ部門内最適の域を抜け出していない。業務プロセスのやみくもな見える化が悪循環を引き起こしているという。
5月29日、「拡大する企業間格差 〜勝ち残りのカギは企業変革、それを支える事業基盤とは」をテーマにした経営層向けのセミナー「ITmedia エグゼクティブ ラウンドテーブル」(主催:アイティメディア)が開催された。基調講演に登壇した経済産業省 商務情報政策局 情報政策課の村上敬亮企画官は、企業全体の最適化を目指す「IT経営」の現状と課題について説明し、「ただやみくもに全体最適しようとする必要はない」と提言した。
企業のITシステムをレガシーからオープンへ移行した結果、業務フローが把握できなくなってしまった企業も多いという。なぜそうした事態に陥ってしまったのだろうか……?
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