森記念財団の調査機関である都市戦略研究所は10月22日、世界の主要30都市の総合力を評価するランキング「Global Power City Index」(GPCI)を発表した。東京は総合で4位となった。
首位は米・ニューヨークで、2位は英・ロンドン、仏・パリが3位と続いた。東京は世界のトップ都市と比べて物価水準や税率が高いなどビジネス環境面で劣るほか、外国人を魅了する観光資源や宿泊施設が不足していることなどが目立ち、総合ランク4位ながらもスコアではトップ3都市に大きく引き離された。
分野別にみると、東京は、研究・開発(1位)、経済(3位)、研究者(3位)、アーティスト(7位)、生活者(7位)で10位以内に入ったものの、交流・文化(14位)、経営者(14位)、居住・環境(21位)、空間・アクセス(23位)、観光客(23位)で評価が低かった。
同調査は都市評価の有識者によるランキング。都市の力を表す「経済」「研究・開発」「交流・文化」「居住・環境」「空間・アクセス」の5分野と、「経営者」「研究者」「アーティスト」「観光客」「(都市の)生活者」という5つのアクターに基づき、複眼的に都市の総合力を判断する。世界の都市を比較した日本の調査は初めて。
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