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歴史的転換期に立ち会えることを、目いっぱい楽しめた者の勝ち!【新春特別企画】コミュニティーリーダーが占う、2009年大予測(2/2 ページ)

景気後退が避けられない2009年は、多くの企業にとって厳しい年となるだろう。しかし、じたばたしても何も始まらない。どっかりと腰を据えて、歴史的転換期に立ち会っていることを喜ぶべきだ。

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じたばたしても始まらない

 ネットによるオープン化が定着することでの「供給者軸」から「消費者軸、生活者軸」でのサービス設計圧力。資本主義経済の行き詰まりを目の当たりにして芽生えつつある、「経済合理性軸」から「社会合理性軸」への判断、行動基準転換。こうした時代の底流にある本質的な変化や流れにあらがい、過去の栄光よ再びと祈りすがりつくのか。あるいは、時代の流れをしっかりと受け止めて、その潮流に身を任せ、ほのかには姿を現しつつあるもののまだ見えぬ近未来の姿に想いをはせ、次の時代における自分の使命を見つけ、果たそうとするのか。

 「じたばたしても何も始まらない。ここは、どっかりと腰を据えて、時代の流れを日々感じ取ることに意識を集中させ、歴史的転換期に立ち会っているのだ、ということをしっかりと認識しよう」というのが、わたしが勧めする2009年に対する基本戦略である。小手先で慌てふためく人、組織、企業ほど、ずぶずぶと泥沼の中に沈んでいくことになるだろう。

 一方、現実的な日々の業務に立ち返れば、短期的収益のために、どの企業、組織、人も青息吐息だ。職場には疲弊感、閉塞(へいそく)感がまん延している。どの業界、立場においても、おおむねわが事の苦境は変わらないと思う。そこで以下の取り組みを推奨したい。


1. 改めて、自分が相手にしている顧客に対してどんな「夢や成功のサポート」ができるかを徹底的に洗い出す

2. 夢や成功のサポートについて、顧客自身がイメージでき、顧客の期待を醸成できているかを徹底的に検証する

3. すみやかに、継続的な改善改革を図りつつ、顧客へのサービス提供にまい進する

4. いま提供できないことは、実現したいこととして顧客に語りつつ、実現に向かっての取り組みを行い、経過レポートを顧客にお届けする

5. 非連続的なあるべき姿、理想郷について、顧客と徹底的に語り合い続ける


 これから1、2年はこれを継続反復すれば十分だと思っている。苦境に当たってこそ、どの人もそこからの脱却を強く願うものだ。自分たちも苦しいと思う。だからこそサービス対価を得る顧客の成功への旅を応援することに集中すべきだ。

 成功への旅、夢の実現にはこれからの時期、どんな立場の方々も身銭を切って手に入れようとする。だから自分のかかわるビジネスがどのような夢や成功のサポートを提供できるかだけに注力すれば、自ずと成果は手元に舞い込む。外向きの思考と活動は自身の精神を浄化する作用もある。

 歴史的転換期に立ち会えることを目いっぱい楽しむスタンスで、顧客の夢や成功をどうやってサポートしようかを企むことに力を注ぐことが、2009年のどん底景気の中において気が付いたら勝ち組側にあなた自身を導く絶対の王道である。


井上和幸氏が主催するエグゼクティブ・コミュニティー

Road to CIO(CIOへの道)

株式会社リクルートエグゼクティブエージェント(http://www.recruit-ex.co.jp/)がCIO、CTOの皆様、近い将来CIO、CTOを目指す皆様に、各種セミナー情報やキャリアに関するお役立ち情報をお届けいたします。


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