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強くて明るいメッセージがこもった本に期待【新春特別企画】コミュニティーリーダーが占う、2009年大予測(2/2 ページ)

激動の1年だった2008年を象徴するキーワードといえば「変化」。この言葉をテーマにしたビジネス書籍を取り上げる。

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来るべき変化を予感するための一冊

 あえて「変」な本を入れたいと思う。鎌倉に本社を構えるカヤックは、そのユニークな経営スタイルで注目を集めているベンチャー企業である。その会社が「面白法人カヤック会社案内」というタイトルの本を出した。表紙には「給料はサイコロを振って決めています」とある。もちろん実在する企業である、念のため。

 年末年始は、自分の統括するチームのあり方について思いをはせることもあるかと思う。そんなときに本書を読んでみてほしい。「集まって、面白いことをやろう」という思いから、シンプルにストレートに考えて組織を作ってみるとどうなるか。そのサンプルが、ここにある。


 さて2009年は、やはり現下の状況を考えると「変化の先を読む」「失敗に学ぶ」といったテーマに関心が寄せられるのではないだろうか。ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマンが2008年12月に出した「The Return of Depression Economics and the Crisis of 2008」は、きっと急ピッチで翻訳が進んでいることだろう。2008年9月に出版された「Billion-Dollar Lessons: What You Can Learn from the Most Inexcusable Business Failures of the Last 25 Years」にも注目している。副題を含めて直訳すると「10億ドルの教訓:過去25年の最悪の失敗の数々からあなたが学べること」。


 最後に願望を書いておく。こんな時期だからこそ、われわれのチャレンジ精神をかき立ててくれるような、強く明るいメッセージを携えた本の登場に期待したい。


堀内浩二氏が運営するエグゼクティブ・コミュニティー

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ビジネス書を中心とした、おすすめ本の書評コミュニティです。寸評を書くことは、読書の学びと楽しみをともに深めます。読んでよかったと思えた本を、互いに推薦していきませんか。印象的な引用は、文章に説得力を持たせます。印象に残った文章は、抜き書きして書評に加えておきましょう。新刊本である必要はありません。むしろ、以前に読んでためになった本、新人に勧めたい入門書など、我がオールタイム・ベストを教えてください。



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