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経営者はエージェントを持つべき時代戦略コンサルタントの視点(3/3 ページ)

経営者は、大規模かつ多数のプロジェクト群を立ち上げ、企業の変革を強力に推進するべく、強力なエージェントを持つ時代が来たと言えます。

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EIOは経営者のエージェント――EIOとPMOの使い分け

 幅広いケイパビリティを備えたEIOのミッションは、言わば経営者の分身として、経営レベルの課題設定とプロジェクトの生成を行うことです。一方PMOは、領域が限定されたプロジェクトを効率的かつ確実に推進していきます。

 EIOとPMOは似て非なるものですが、経営課題の解決のために共存させ、適材適所で活用することが可能です。

 経営者は、EIOを使ってアイデアや課題認識をすばやく次々と具体化し、プロジェクト化します。各プロジェクトが実装/実行フェーズに入れば、PMOに引き継ぎ、効率的に管理させます。経営者は、自らのエージェントとしてEIOを使い、このようなプロジェクトのライフサイクルを回し、大規模な経営改革プロジェクトを創り上げ、変革を持続していくことができます。

 市場の急速な縮小、事業の存続を脅かす代替サービスの登場、M&Aに伴う事業統合など、大規模な変革を余儀なくされる機会がますます増えています。

 経営者は自らの多忙さを言い訳にすることなく、大規模かつ多数のプロジェクト群を立ち上げ、企業の変革を強力に推進するべく、強力なエージェントを持つ時代が来たと言えます。

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著者プロフィール:大野 隆司(おおの りゅうじ) 株式会社ローランド・ベルガー パートナー

大野 隆司

早稲田大学政治経済学部卒業後、米国系戦略コンサルティングファーム、米国系総合コンサルティング・ファーム、米国系ITコンサルティング・ファームを経て現職。電機、建設機械、化学、総合商社、銀行など幅広い業界の大手企業において、事業戦略、オペレーション戦略、IT戦略の策定などを手掛ける。


著者プロフィール:大久保 達真(おおくぼ たつま) 株式会社ローランド・ベルガー プロジェクト マネージャー

大久保 達真

慶応義塾大学理工学研究科修了後、三菱マテリアル、ネットワンシステムズを経て現職。米国コロンビア大学MBA。情報通信業、電機、自動車、金融、航空業界など幅広い業界における、事業戦略、新規事業立案、組織・人材戦略、マーケティング戦略、IT戦略の立案とともに、大規模PMOの運営などの実行支援も手がけている。システムアナリスト、システム監査技術者の資格を保有する。


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