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日本のCEOは状況を正しくみている? いや、ずれているだけではないか生き残れない経営(3/3 ページ)

「リーダーの資質」である「グローバル志向」には、日本CEOの苦悩と、同時に弱さを垣間見ることができる。

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 総じて、日本のCEOは厳密さに欠け、漠と考えすぎてはいないか。従って、考え方と実際の経営との間に矛盾を持ちすぎてはいないか。

 まず、日本CEOは経済環境や今後の課題に対する認識が甘すぎ、のんきとさえ見受けられる。もっと厳しい姿勢で臨まなければならない。そして「創造的」な経営を進めるために、ただ生真面目に熱心に事に当たるのではなく、効率的にして徹底した議論を行い、形式的でない真の意味の「迅速な意思決定」を行うべきだ。一方、日本の閉塞状態にある経営環境の中で、教条主義的な新興国シフトのみにブレークスルーを求めるのでなく、技術革新・内需拡大・円高/デフレ克服の施策を国に強力に求めつつ、自助努力もすべきだ。

 でなければ、日本のCEOはピントがずれたまま、世界のCEO・とりわけ韓国のCEOとの落差をますます広げられるということになる。

著者プロフィール

増岡直二郎(ますおか なおじろう)

日立製作所、八木アンテナ、八木システムエンジニアリングを経て現在、「nao IT研究所」代表。その間経営、事業企画、製造、情報システム、営業統括、保守などの部門を経験し、IT導入にも直接かかわってきた。執筆・講演・大学非常勤講師・企業指導などで活躍中。著書に「IT導入は企業を危うくする」(洋泉社)、「迫りくる受難時代を勝ち抜くSEの条件」(洋泉社)。



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