関係性から、未来は生まれる:なぜ組織は「迷走」するのか(7/7 ページ)
最終回となる今回は、リレーションシップ・クライシスを乗り越え、事業自体に劇的な変貌を起こしていくための原理と解決の糸口をご紹介します。
関係性から、未来は生まれる
第1回でもお伝えしましたが、リレーションシップ・クライシスは可能性の種を宿しています。
多くの組織がリレーションシップ・クライシスによって衰退する中、これを転機として、見事な変貌を遂げる組織もあるのです。そもそも、関係性を壊してまで起こる衝突は、現状を何とかしなくてはいけないという1人1人の強烈なエネルギーの表れです。
わたしは、リレーションシップ・クライシスという転機を通じて、本来の目的に目覚め、組織という垣根さえも越えて、人間性に根ざしたイノベーションを拡大していくことこそが、22世紀を生きる未来の人達へのわたしたちの責任であると考えています。
最後まで、おつきあいいただきありがとうございました。
プロフィール:中土井 僚(なかどい りょう)
オーセンティックワークス株式会社 代表取締役。社団法人プレゼンシングインスティテュートコミュニティジャパン 理事 株式会社野村総合研究所 IDELEA チーム パーソナルディレクター。「関係性から未来は生まれる」をテーマに、関係性危機を機会として集団内省を促し、組織の進化と事業転換を支援する事業を行っている。アンダーセンコンサルティング(現:アクセンチュア株式会社)他2社を通じてビジネスプロセスリエンジニアリング、組織変革、人材開発領域におけるコンサルティング事業に携わり、2005年に独立。約10年に渡り3000時間以上のパーソナル・ライフ・コーチ、ワークショップリーダーとしての活動を行うとともに、一部上場企業を中心にU理論をベースにしたエグゼクティブ・コーチング、組織変革実績を持つ。
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