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トップ3を南米が独占、インドが9つ順位を落とし14位に――A.T.カーニー調査:新興国小売市場への参入魅力度ランキング
「2013年グローバル・リテール・デベロップメント指標(以下GRDI:Global Retail Development Index)」――経営コンサルティング会社のA.T.カーニーは世界の新興国小売市場参入魅力度ランキングを発表した。
「2013年グローバル・リテール・デベロップメント指標(以下GRDI:Global Retail Development Index)」――経営コンサルティング会社のA.T.カーニーは世界の新興国小売市場参入魅力度ランキングを発表した。
ブラジル、チリ、ウルグアイでトップ3を南米が独占。そのほかにもペルー(12位)、コロンビア(18位)、メキシコ(21位)、パナマ(22位)と7カ国が30位入りし南米が成長著しい市場であることを示した。
今後小売市場としての成長が期待されるサハラ以南のアフリカからは、ボツワナ(25位)、ナミビア(26位)がランク入りしている。
世界の景気低迷のあおりを受けインドは昨年の5位から9つ順位を落とし14位だった。今後は販売効率改善、オペレーションコストの削減、生産性向上のための店舗規模縮小が検討課題に。
新興市場の参入魅力度を経済、政治リスク、小売市場の魅力度、市場飽和度、GDP成長率/小売成長率の比較、など25の変数をもとに評価している。
■2013年新興国小売市場の参入魅力度ランキング
2013順位 | 国名 | 前年順位 | 順位変化 |
---|---|---|---|
1 | ブラジル | 1 | 0 |
2 | チリ | 2 | 0 |
3 | ウルグアイ | 4 | +1 |
4 | 中国 | 3 | -1 |
5 | UAE(アラブ首長国連邦) | 7 | +2 |
6 | トルコ | 13 | +7 |
7 | モンゴル | 9 | +2 |
8 | グルジア | 6 | -2 |
9 | クウェート | 12 | +3 |
10 | アルメニア | - | N/A |
11 | カザフスタン | 19 | +8 |
12 | ペルー | 10 | -7 |
13 | マレーシア | 11 | -2 |
14 | インド | 5 | -9 |
15 | スリランカ | 15 | - |
16 | サウジアラビア | 14 | -2 |
17 | オマーン | 8 | -9 |
18 | コロンビア | 23 | +5 |
19 | インドネシア | 16 | -3 |
20 | ヨルダン | 18 | -2 |
21 | メキシコ | 28 | +7 |
22 | パナマ | 24 | +2 |
23 | ロシア | 26 | +3 |
24 | レバノン | 22 | -2 |
25 | ボツワナ | 20 | -5 |
26 | ナミビア | - | N/A |
27 | モロッコ | 27 | - |
28 | マケドニア | 21 | -7 |
29 | アゼルバイジャン | 17 | -12 |
30 | アルバニア | 25 | -5 |
A.T. カーニー
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