災害支援でコンビニの役割拡大 衛星通信やドローン導入、太陽光や蓄電池も常備
巨大地震や集中豪雨などの大規模自然災害に備え、コンビニで災害支援への対応や防災対策が広がっている。全国に5万5千店以上あるコンビニは身近な存在で、大手3社では独自の取り組みが進む。東日本大震災からまもなく15年となる中、コンビニの役割は飲食料品の供給にとどまらず、情報発信や通信・電力の確保など広がりを見せる。
有事に頼りになる存在を目指し
ローソンは24日、千葉県富津市の富津湊店を刷新して「災害支援ローソン」の1号店をオープンした。平時は通常営業を行い、災害発生時には飲食料品の供給や災害情報の発信などで地域住民の支援拠点となる。
電力供給が途絶えても一定期間営業できるように、店舗の屋根に設置された太陽光パネルで発電した電気を蓄える業務用蓄電池を設置。店外の備蓄用倉庫には2リットルのペットボトル入りの飲料水750本以上を常時保管する。通信手段の確保のため、親会社のKDDI(au)が米スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」の機器や、近隣の被災状況を上空から確認するドローンなども備える。ローソンの竹増貞信社長は「平時は生活を便利に、有事は頼りになる存在を目指す」と意気込む。ローソンは「災害支援ローソン」を2030年度までに全国100店舗に拡大する。
非難時の対応も入念に確認
セブン-イレブン・ジャパンは24年1月の能登半島地震の教訓を踏まえ、25年以降、年初に3週間の期間、全国で各店舗のオーナーや店長、本部の社員が連携した実践的な防災訓練を行っている。地震や津波などで避難場所が異なる場合もあり、避難時の一時閉店の方法や従業員の安全確保、来店客の避難誘導など細部まで確認を徹底する。
ファミリーマートは、通信大手のNTTドコモと連携し、能登半島地震の被災地で移動型販売店舗の実証実験を実施。26年中の実用化を目指している。飲食料品の販売とともに衛星通信サービスや映像データを収集可能なドライブレコーダーを搭載した車両を走らせ、平時は過疎地域の買い物支援、災害時は避難所などに出店して、被災者支援につなげる。(永田岳彦)
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「レッドガス」時代の羅針盤【第三章】従来型グローバルサプライチェーン設計思想からの脱却
-
2
ドコモFG、今秋までに金融AI試験版を開始 投資運用を助言し、若年層取り込み狙う
-
3
レアアースをリサイクル、国内初 三菱電機やダイキンが信越化学と 脱中国の供給網構築へ
-
4
第50回:なぜ「優秀なマネジャー」ほど経営に嫌われるのか
-
5
「セキュリティは事業を活かす出汁、責任者はCIMOで目指せ」 - JTB 椎野氏
-
6
なぜコーポレートITはコスト削減率が低いのか――既存産業を再定義することでDXを推進
-
7
第11回:世界の潮流は「これからのリーダーはEQの高いリーダー」。日本にも根付くか?
-
8
「その100時間は、何も生み出していない」――認知科学者・堀田創氏が斬るリーダーの"見えない疲れ"
-
9
来春卒業する大学生のIT企業人気ランク NTTデータ1位 Skyが急上昇、富士通も
-
10
重要文化財の弁財天像 3Dデータ化で確実に継承へ 「将来に残したい」神奈川・江島神社
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー