マネジメント力を科学する
第11回:世界の潮流は「これからのリーダーはEQの高いリーダー」。日本にも根付くか?(1/2 ページ)
エグゼクティブの皆さまが活躍する際に発揮するマネジメント能力にスポットを当て、「いかなるときに、どのような力が求められるか」について明らかにしていく当連載。
前回に続き、いまグローバルのトップクラス経営者たちから2020年代の必須ビジネススキルとして認識されている「EQ(EmotionalIntelligence Quotient、心の知能指数)」について、株式会社EQ会長の高山直さんと当連載筆者の経営者JP代表・井上との対談の内容からお届けします(2022年10月13日(木)開催「経営者力診断スペシャルトークライブ:EQを高めて経営者力を発揮する!」)。
欧米で求められる「EQの高いリーダー」。ところが、日本では……。
グローバルの人材会社であるアデコ社が2020年に、世界8カ国で「パンデミック後に何が変わるか」を調査した報告書を出しています。そこに「これからはEQの高いリーダーが求められる」と記載されているのを、高山さんが目にしました。
アデコ社はEQを「共感とサポートの姿勢を重視したリーダーシップ」と定義していて、それに関して世界の74パーセントが「その通りだ」と回答。
これを見ると、おおむね各国ともに70%台から80%台であるのに対して、日本だけが突出して低い。55%です。
この結果について、日本におけるEQの導入・普及の第一人者である高山さんのところにインタビューが来たそうです。なぜ、日本は低いのか、と。
高山さんいわく、「欧米の場合は自分のキャリアは自分で作り、キャリアアップして収入も上げていくので、世界の動きをいつもチェックして経済フォーラムもウォッチしています。だから「これからはEQだ」と言われたら、彼らはEQを学びにいきます。日本の場合は、会社を通して知る。人事部主催の研修や講演などがEQを知るきっかけとなります。
要するに、EQの認知度の低さが理由だと私は回答しました。でも私的には悔しくて、日本のマネジャーやリーダーに敬意を表して、もう1つの考え方として日本ではこれは当たり前で、「経営者は従業員を家族と思っている。何を今更当たり前のことを言ってるの」と思っている部分もあります、と答えたら、大ひんしゅくで(笑)」
この高山さんの回答を見た(日本の)人たちから、「そんな経営者はいない」「そんなリーダーはいない」「リーダーが足手まといだ」「リーダーがパソコンができなくて、なんで僕らがしなきゃいけないんですか」という反論が山のように寄せられたとのことで……。
残念ながら、日本はまだまだ、EQ型リーダーを求める姿勢は弱いのかもしれません。
米主要企業のトップが抱く「これからのリーダー観」と、まだ残る旧来型の価値観
トークライブでは、高山さんがアメリカのトップカンパニーのCEOのメッセージを集めて5つの共通項に整理したものを紹介しました。
非常に興味深いですね。「リーダーは弱さを受け入れろ」「正直になれ」「心を開け」「本心と本音」。オーセンティックリーダーシップ、あるいはサーバントリーダーシップといわれるものに通じると思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
マネジメント力を科学する
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「CISOは1人の経営者たれ」――ログの先の人を思う、LayerX CISO 星氏
-
2
「人間洗濯機」が高齢者施設に 福祉の現場に万博技術導入 人手不足解消や産業成長に期待
-
3
高島屋・村田善郎社長 挑戦続けるアバンギャルドな百貨店 ベトナムや新型SCに重点投資 My Vision
-
4
なぜコーポレートITはコスト削減率が低いのか――既存産業を再定義することでDXを推進
-
5
ITmedia エグゼクティブ勉強会スケジュール
-
6
森ビルが挑む、DXを通じた「ヒルズライフ」の充実とコア領域の内製化
-
7
どの区立中からも通えるオンライン将棋部発足 休日はリアル、プロ級も指導 東京都大田区
-
8
第52回:「管理」する時代は終わった──AI時代、マネジャーに残された本当の仕事とは?
-
9
本田技研工業のDXはボトムアップとトップダウンで“Hondaらしく推進”
-
10
公共交通インフラの使命を軸に、事業継続への攻めと守りを大胆に実行する - JAL 鈴木氏
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー