シャープ本社、10年ぶりに大阪市回帰 液晶の堺工場から移転 管理部門の800人勤務
シャープは16日、本社機能を液晶事業の象徴だった堺工場(堺市)から大阪市中央区の新本社へ移し、業務を始めた。経営再建の一環で2016年に大阪市阿倍野区から堺市へ本社を移して以来、約10年ぶりの大阪市内回帰となる。社員の移転も今月中に完了する見通しだ。
賃借した新本社ビルには人事、法務、広報、経理など主要な管理部門が入る。延べ床面積約9500平方メートルの区画で約800人が勤務する。
移転は堺工場の売却に伴う対応に加え、会社が掲げる「人への投資」の一環でもある。新本社ビルは大阪メトロ中央線堺筋本町駅に近く、利便性の高い都心部に戻すことで人材の確保や育成を進める狙いがある。
背景には、ディスプレー事業の不振で打撃を受けた経営の立て直しがある。シャープは22、23両年度の2年連続で最終赤字となり、24年8月に堺工場でのパネル生産を停止。その後、パネル工場や本社棟を売却した。(桑島浩任)
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