サイバー捜査分析官に民間人材採用 不正送金事件捜査などに知見生かす 千葉県警
複雑多様化するサイバー関連の犯罪や攻撃に対応するため、千葉県警は今月、セコムIS研究所(東京都)の研究員、八代理紗さん(34)を任期付きのサイバー捜査分析官として採用した。任期は来年4月末までの1年間で、階級は警部補。専門的な知識や技能を生かし、不正送金事件などの情報収集や分析に当たる。
サイバー人材の確保と育成に力を入れる県警が、セコム側に高度な知識を持つ人材の派遣を求め、八代さんが選ばれた。県警が民間人材を任期付き職員として採用するのは初めて。
八代さんはこれまで、サイバーセキュリティー分野の研究に長く従事。ネット接続可能な家電といった「IoT機器」の通信記録の解析などに取り組んできたという。
サイバー攻撃は、さまざまな国や機器を経由して実行される。IoT機器が個人や企業に対する攻撃の「踏み台」にされるケースも多い。
八代さんは今後、捜査員と協力しながら、インターネットバンキングによる不正送金事件などで経由されたIoT機器の解析などを行う予定だ。
8日の県警本部での指定書交付式で、青山彩子本部長は「IT分野の最前線で活躍している八代さんの知見や発想はこれまでの県警の取り組みに新たな視点をもたらし、従来の取り組みを大きく前進させる原動力になる」と期待を込めた。
八代さんは「これまで経験したことがない場面に遭遇することもあると思うが、周囲と協力しながら真摯(しんし)に向き合っていく。人の助けになるよう、頑張っていきたい」と話した。(松崎翼)
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