関空-京都を25分で結ぶヘリシャトルが就航 「空飛ぶクルマ」時代見据え需要の検証も

関西国際空港と京都を約25分で結ぶ「エアポートヘリシャトル」(スペースアビエーション提供)

 関西国際空港と京都市を約25分で結ぶ相乗り型ヘリコプター移動サービス「エアポートヘリシャトル」が17日、就航した。事業を手掛ける「スペースアビエーション」(京都市伏見区)は、増加するインバウンド(訪日客)の取り込みを狙うとともに、陸上交通の混雑緩和や将来の「空飛ぶクルマ」商用化を見据えたデータ収集と実績づくりを進める方針だ。

 同サービスは、関空から京都市伏見区の「JPD京都ヘリポート」までを片道約25分で結ぶ。車だと1時間半から2時間、鉄道でも1時間以上かかる陸路に比べ、移動時間を大幅に短縮する。機体は乗客6人乗りで、最少催行人員は4人。1日4往復のオンデマンド方式(予約制)で運航される。料金は1座席2万円に抑えた。

就航を記念してテープカットするスペースアビエーションの保田晃宏社長(中央)ら=14日、関西国際空港

 フライト中には仁徳天皇陵古墳や大阪城、梅田の高層ビル群といった景観を楽しむことができ、「移動・観光・時短」の3つの価値を同時に提供するとしている。また、専用予約サイトは日・英・中の多言語に対応。AI自動翻訳チャット機能を導入し、訪日客がスムーズに利用できる環境を整えた。

 就航に先立つ14日の記者会見で保田晃宏社長は利用の見通しについて「当初はインバウンドが7割、地元が3割」と説明。京都市内で課題のオーバーツーリズムや道路渋滞の緩和に寄与するとし、京都で開催される国際会議への出席者らの取り込みも目指す。3年以内に利用を年間3万人規模へと拡大させる計画だ。

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 同社は関空から神戸、淡路島、徳島といった西日本各地への展開も視野に入れるとともに、「空飛ぶクルマ」時代の到来も見据えている。実際の運航を通じてヘリコプターによる輸送需要を検証し、将来の次世代モビリティーシステムの構築に生かす考えだという。(藤原由梨)

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