ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
「グローイング・サイクル」を回すことで組織の全員が戦力になる(1/2 ページ)
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。
「仕組み」にすることで育成の再現性が確保できる
「全員を戦力にする人財育成術」(ダイヤモンド社刊)を出版して1年たちました。この間、新型コロナウイルスによって3度もの緊急事態宣言が発令されるなど、世の中は思いがけない状況になりました。
私が長年にわたりキャリアを積み、今も人財育成で携わっている外食業界などのサービス産業は、かつてない苦境に直面しています。ただ、このような局面にあっても、これからの復活に向けて人財の力を強化しようという企業は少なくありません。言うまでもなく、サービス業にとって競争力の源泉は「人」だからです。
そんな企業の皆さんに、ぜひ本書を役立ててほしいと考えています。
2013年に初めての著作である「どんな人でも一流に育つしくみ」(商業界刊)を出版しました。それから7年がたち、より成長を促す仕組みづくりの重要性を発信したいと感じるようになりました。
私は、日本マクドナルドの学生アルバイトから社員となり、店長・スーパーバイザー・統括マネジャーを歴任後、マクドナルドの社内教育機関である「ハンバーガー大学」で学長になりました。そして、ファーストリテイリングの柳井正社長に招かれて「ユニクロ大学」の部長も務めました。
その後、ホスピタリティ&グローイング・ジャパンを設立し、研修ビジネスを手掛けながら、「全員を育てる」ための方法論を体系化したいと考えるようになりました。
現場での指導やアドバイスは、言うまでもなく大事です。ただ、それがやりっぱなしでは、なかなか仕事の技術は定着しませんし、成長にはつながりにくいでしょう。そこで重要なのが「仕組み化」です。仕組みにすることで再現性が確保できますし、教える人が変わっても同じ質の指導ができます。
そこで、改めて自分の経験を振り返り、ハンバーガ大学とユニクロ大学が育成について何をやっているのかを洗い出してみました。私自身がやってきたことも合わせて書き出してみると、膨大な項目になりました。それを眺めていると、4つのカテゴリーに分かれることが分かりました。それが本書でも解説している「グローイング・サイクル」の4項目です。
マクドナルドとユニクロは「要求する」ことを徹底している
「グローイング・サイクル」とは「1:基準を示す」「2:教える」「3:要求する」「4:評価する」という4つを絶えず回すことで人は成長するという考えであり、育成の手法です。
多くのサービス企業ではマニュアルを整備することで各業務の基準とし、OJTとOFFJTを組み合わせた教育もしているはず。ただ、それで止まっている企業も少なくありません。そして、基準を示して教える、というだけでは教育効果は限定的なのです。
重要なのは「3:要求する」「4:評価する」の2つ。
要求するというのは、現場において上司や先輩が、教えたことを実行に移すことを求め、やらない/できないことを見過ごさない、ということです。言い換えると「後追い」をしっかりすることです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「昆虫サイボーグ」で災害現地の行方不明者ゼロに挑む
-
2
初心者向けの料理教室、男性受講生が過半数に 家庭での調理頻度も増加
-
3
「現実にCtrl+Zはない」──フィジカルAI時代に企業が備えるべき新役務「AIスチュワード」とは
-
4
大阪ガス、AI開発基盤の内製で期間を最大6割削減 コード生成の先にある壁とは
-
5
50代で退職したらどうなる? 辞めてはいけない4タイプ
-
6
なぜ答えが揺れ、堂々と間違えるのか ―― 確率で動く生成AIの正体
-
7
子供の夢をYouTuberからホワイトハッカーに! 具現化を進めるCISO - GMO 牧田氏
-
8
第2回 ドラッカー「上司の仕事は部下がやりやすくすること、部下の仕事は上司がやりやすくすること」
-
9
出世する人としない人の差は、微差であり、その微差こそが大差になる
-
10
フィジカルAI実用化の壁をどう越えるか──経産省・PFNらが語る、"5~8桁足りない"学習データの現在地
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー