東京、アンティークカフェ3選：タイムアウト東京のオススメ

東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。

[タイムアウト東京，ITmedia]

　人から人へと大切に受け継がれてきたものや、長い年月愛されていたものには、どこか人を癒やす力があります。都内には今、アンティーク家具や古道具を配したカフェが続々と増えているそうです。今回はなかでも魅力的な店を3つ厳選しました。

アンノルムカフェ Photo：Kisa Toyoshima

　1900年前後にベルギーやドイツ、オランダなどで使用された無垢（むく）で風合いの良い家具をメインに取り扱うセレクトショップ「アンノルム（annorum）」が、2023年同店2階にカフェをオープン。窓から優しくさし込む陽光が左官仕上げの手塗りの白壁を照らし、レトロな照明やブロカントが心地よい雰囲気を生み出しています。

　カフェに配される家具は全てアンティークで、気に入れば購入することもできます。スイーツを監修するのは同じ浅草にある人気天然酵母パン店「粉花」。丁寧に淹（い）れられたコーヒーや紅茶などとともに、フランス伝統菓子「ファーブルトン」やほのかな甘みが魅力の「スコーン」を味わいましょう。

いこい Photo：Kisa Toyoshima

　次に紹介するのは、「いこい」。2024年2月、浅草橋のおかず横丁そばにオープンしたカフェ併設の古道具店です。長屋をリノベーションし、1階が古道具や作家ものの器などを販売するスペース、2階がカフェスペースとなっています。

　木製棚などの大きめサイズのものから、ガラス瓶や古びたクリップ、アクセサリーなどの小さなアイテムが所狭しと並んでおり宝探し気分が楽しめるでしょう。店主がセレクトした家具や雑貨が並ぶカフェスペースには、喧騒（けんそう）とは無縁の穏やかな時間が流れています。

　プリンや旬のフルーツを使用したケーキなどの自家製スイーツも評判ですが、「ベジタブルスパイスカレー」もおすすめ。タマネギをじっくり炒め、5種類のオリジナルスパイスを加えて煮込まれたカレーは、肉類を加えていないとは思えない濃厚なうまみとコクが堪能できます。

マーメイドコーヒー 池袋本店 Photo：Kisa Toyoshima

　アート好きなら「マーメイドコーヒー 池袋本店」も見逃せません。世界各国で収集された絵画や彫刻、年代物の看板など、数えきれないほどのアート作品が店内を埋め尽くすコーヒーショップ。地下1階から3階と屋上が客席となっており、各階ごとに趣が異なります。

　店名のマーメイド（人魚）に象徴されるように、東洋と西洋、アンティークと現代など、異なるカテゴリーのものが渾然一体に融合されています。国や時代、文化を超越したミックスカルチャーの世界観が体験できる空間です。

　東京を中心に3店舗を展開しており、新鮮な商品を提供するため、豆は各店舗ごとで焙煎（ばいせん）。2種類のオリジナルブレンドと8種類のシングルオリジンを取り揃えており、店頭で全てのコーヒーが試飲できます。シナモンやクローブなど5種類のスパイスを漬け込んだクラフトコーラとコーヒーを合わせた「クラフトコーラコーヒー」もおすすめです。

　「東京、アンティークカフェ5選」では、さらにカフェを紹介しています。是非チェックしてみてください。

著者プロフィール：タイムアウト東京 編集部

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