米デロイトがアジア地域の急成長500社を発表 1位は9万3000%以上の成長率:日本企業の最高は42位
アジア太平洋地域におけるテクノロジー企業の売上高成長率ランキングTOP500を米Deloitte Touche Tohmatsuが発表した。トップ企業は過去最高の数字をたたき出した。
監査やコンサルティングなどのサービスを提供する米Deloitte Touche Tohmatsu(DTT)は12月11日、アジア太平洋地域のテクノロジー業界における成長企業500社のランキング「第7回 デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」を発表した。トップの企業は携帯電話やPDA向けにドライバICの開発を手掛けるILI Technology(台湾)。売上高は過去3年間で9万3000%以上も成長し、ランキング史上で最高の記録となった。
同ランキングは、過去3年間の売上高成長率を基に企業を格付けするもの。1位は成長率が9万3758%のILI Technology、2位は太陽電池を製造する中国のJetion Holdingsで同3万4706%、3位には同じく中国で語学学習サイトを運営するBeijing 100e Science & Technologyが同8429%でランクインした。日本企業は、売上高成長率1053%を達成した代金回収サービスのウェルネットが42位で最高だった。
500社全体の平均成長率は過去最高となる707%(前年比167%増)だった。国別では台湾が最多で112社だったほか、業種別ではソフトウェア分野が139社、半導体分野が127社、ネットワーキング・コミュニケーション分野が85社だった。
DTTのFast500プログラムは、1995年から北米で実施。急成長するテクノロジー企業の知名度を高めることを目的に、ヨーロッパ、アジア太平洋地域においても2002年から始まった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 1位は1053%の成長率、トーマツがテクノロジー系の成長企業TOP50を発表
今最も売り上げを伸ばしているテクノロジー関連企業は? 監査法人トーマツが成長企業の上位50社を発表した。 - 全世界で最もブランド力があるのはCoca Cola
世界中の企業ブランドを対象に毎年ランク付けを行う「Best Global Brands」の2008年度版が発表された。Coca Colaが8年連続で首位に立ったほか、Googleの大躍進が見られた。 - 中国で最も好感度の高い日本企業はキヤノン、全体ではIBMが首位――日本ブランド戦略研究所調べ
五輪で沸いた北京をはじめ中国の消費者層が評価する企業ランキングを日本ブランド戦略研究所が発表した。 - 私鉄沿線ランキング、高所得者が集まるのは井の頭線 NRI調査
野村総合研究所は、所得額および金融資産保有額を基準にした私鉄沿線別の世帯当たりの推定資産ランキングを発表した。 - 日本は総合5位――早稲田大学の世界電子政府ランキング
- BSA、「日本のIT産業競争力は世界第2位」と発表