市場調査会社のニールセン・カンパニーは10月15日、インドの富裕層を対象にした調査で、メディアの利用に関して雑誌や英字経済紙の購読が極めて少ないという調査結果をまとめた。
メディアの消費動向について、富裕層の98%がテレビを地域言語で視聴する一方で、英字新聞の購読は70%、雑誌は40%に満たない。英字経済日刊紙についてはわずか10%という数字が出た。インターネットの利用やラジオの聴取は約半数だった。
同調査では、各世帯のライフスタイルと耐久消費財の所有状況を基に富裕層を定義。総計で250万人の富裕層が存在するとしている。
調査はインドの主要35都市で実施し、1万8250人以上から回答を得た。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- インド人の2割が「トヨタ」を米国ブランドと認識
徹底した製品ブランディングこそがインド市場攻略の鍵を握る。裏を返せば、国際的なブランドであっても、現地でのプロモーションがなければ認知度は低い。 - インドで台頭するミドルリッチを狙え
極端に高所得者と低所得者に二極化したインドは、日本企業にとってあまり魅力的な市場ととらえられてこなかった。しかし、ミドルリッチ層の台頭は日本企業のチャンスを拡大させているという。 - 中国一豊かな村の実情
上海から高速道路を西へ約2時間走った場所にある、中国で最も金持ちの村・華西村。村民の平均所得は農民の全国平均の40倍を超す。一方で、ある問題に直面しているという。 - 日米のオフショアの差は、インドのとらえ方にあった
人件費高騰や米国景気後退などによる影響で、大手グローバルITベンダーのインド進出が本格化する中、インド企業はこれまでの欧米偏重を見直す動きが顕著になってきた。低迷していた日本市場へのテコ入れもその1つ。しかし、日本企業ではオフショアがアウトソーシングの域を出ず、インド企業をうまく使いこなせていないという。 - 医療ツアービジネスが激化する東南アジア
富裕層を中心に自国以外で高度な治療や特別な手術を望む人たちが増えている。シンガポールやタイなどの東南アジア地域では、高級ホテル並みの施設を用意したり入出国でVIP待遇したりと、医療ツアービジネスへの取り組みに躍起になっている。