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先駆者から学べ――「中国進出 最強のプロフェッショナル50人」:経営のヒントになる1冊
「世界の工場」から「世界のマーケット」に変貌を遂げた中国。市場参入による成功のチャンスがあふれている一方で、リスクも極めて高い。日本企業はどう戦っていくべきだろうか。
中国が「世界の工場」と呼ばれたのも今は昔。経済発展により「世界のマーケット」と化した現在では、世界中の企業が“チャイニーズドリーム”を求め集まっている。日本企業も例外ではない。既に大手・中小を問わずさまざまな業種の企業が進出を果たし、中には地方の飲食チェーンが大成功した「味千ラーメン」のような例もある。
今後、日本企業が中国市場へ参入するためには、一体何が必要なのだろうか。特に資金力やコネクションのない企業の場合、そのノウハウの習得は喫緊の課題である。本書では、中国市場の第一線で活躍するプロフェッショナル50人から、成功するためのアドバイスを集め、読者に紹介している。
例えば、第1章では、実務レベルでの進出指南がなされいる。「法人設立の方法」「不動産選び」「人材育成のコツ」など、各分野のエキスパートがテクニックを教授し、会社設立から顧客ネットワークの拡大、事業拡大へと、ステップアップする過程が細かく解説されている。
第2章では、実際に中国で成功を収めた経営者のエピソードを紹介。現地情報を踏まえながら、飲食、アパレル、美容など各業種における成功への道筋をたどることが可能だ。
巻末にはプロフェッショナルの連絡先一覧を掲載しており、実際にビジネス展開を目指す上で貴重なツールとなる。一から十まで中国ビジネスのノウハウを伝える1冊といえよう。
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