驚異的な結果を出すグループの秘密:海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点(3/3 ページ)
人々は小さなグループに属することに最も心地良さを感じているという。そして大きな組織よりも小さなグループの方が、容易に目標を達成していくことができるという。その理由とは。
驚異的なグループの重要な特徴とは?
人々は、区分された組織にいるよりも、グループでいることの方が心地良いと感じます。およそ20万年に渡る歴史は、人類を、階層的ではなく、協力し合いながら仕事をするという目的に対し、容易に見合うことのできる「グループの生き物」として創造してきたのです。
これが特に正しいと感じるのは、さまざまな仕事に適している個々のチームメンバーが集合する時です。グループメンバーは、お互いに自分たちの才能を活用できるように刺激し合っています。チームは、ネットワークを促進し、協力し合い、さらに、人々が自分の能力やノウハウを築き上げる手助けを行います。
小さなチームの個々のメンバーは、強化された自信、高いモチベーション、大切な仲間との結束、知識や新しい能力の入念な開発、そして、組織内の高密度な信頼を通して、利益を上げていくのです。これらの利得を考慮しながら、組織は、できる限り優秀なチームを作るように取り組んでいかなければなりません。驚異的なグループの重要な特徴は、以下の通りです。
驚異的なグループの重要な特徴とは?
・有無も言わさぬ目的:重要なゴールとは、グループが最大限に機能するように推し進めていくことである
・共有のリーダーシップ:グループメンバーは、自分の行動や結果に対するコミュニティの責任を負っている。監督するよりはむしろ、促進を助長する正式なリーダーを指名するかもしれない
・合理性重視の体制:驚異的なグループは、内部の組織より、結果に大きな関心がある。無駄の無いチームは、行き詰まることはない
・十分な約束:素晴らしい熱意は、時折、無政府状態を引き起こすかもしれないが、程よい刺激が、確約された仕事を奨励してくれる。グループがゴールを目指す時、仕事の役割や階級は、混乱させられることもある
・相違を受け入れること:グループメンバーの多様性は、仲を裂くというよりむしろ、生気を与えてくれるものである
・予想外の学習:「準備、構え、休め! 」共に働くことによって、新しい見解が生まれ、グループメンバー自身や目標について教わることがたくさんある
・強化された関係:グループメンバーは友人関係を築き、お互いに頼り合い、グループが解散した後でも長く繋がりを持ち続ける
・素晴らしい結果:具体的な目標に到達したり、さらに上回ったりする時、メンバーは、個人的に成長することができる
小さなグループでいることによってメンバーそれぞれの個性や能力を理解し、刺激し合うい、さらに個人のスキルを高めることができるのです。それを具体化したものがここに挙げられている項目です。驚異的な成果を挙げるグループの秘密は、まさにこの特徴の中にあると思います。
著者紹介
ジェフリー・ベルマンは、"The Consultant's Calling"を著しています。また、キャサリン・ライアンは、"The Courageous Messenger"や"Driving Fear Out of the Workplace"の共同執筆者です。
プロフィール:鬼塚俊宏ストラテジィエレメント社長
経営コンサルタント(ビジネスモデルコンサルタント・セールスコピーライター)。経営コンサルタントとして、上場企業から個人プロフェッショナルまで、420社以上(1400案件以上)の企業経営を支援。特に集客モデルの構築とビジネスモデルプロデュースを得意とする。またセールスコピーライターという肩書も持ち、そのライティングスキルを生かしたマーケティング施策は、多くの企業を「高収益企業」へと変貌させてきた。
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