毎日スッキリ! 前進するために「終わらせなければ何も始まらない」:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)
「終わらすこと」を心掛けてがけてから、仕事もプライベートも人生さえも、うまく回るようになった。終わらせることで全てが始まりだす方法とは。
「終わらせることで、全てが始まりだした」のです。そして、そこには「終わらす技術」が存在することが分かったのです。今回は折角ですので、本書にも書いた一例をお教えしましょう。
終わらす技術(1)「終わりをイメージする」
始まりがあるものには必ず終わりがあります。でも終わりを決めずにスタートすることがほとんどです。なるようになればいいという考え方では、終わらせることができません。「年収を3千万円にしたい」「彼女と結婚をして幸せな生活をしたい」「時間に追われる忙しいビジネスマンになりたい」なんでもOKです。
そんな終わりを完全な形でイメージする必要性があります。できる限り具体的なイメージを作ることが大切です。できる限り高嶺を目指して欲しいと思います。僕は、放送作家として最初からメジャー思考、コンサルタントとしても世界企業ばかりを目指しました。
あとは、それを小分けにしてスタートすればいいのです。エベレストに登るときに計画を立てるように、終りを目指しひたすら計画的に進めばいいのです。すると、仕事では何をすればいいのか? 恋愛では? プライベートでは? はっきりします
僕は思考は現実になると思っています。そのために必要なのが終着点なのです。
終わらす技術(2)「お金をすっきりさせれば、稼げるようになる!」
ビジネスおいて、大切なのはお金。お金がなければ投資もできませんし、スーツも買えませんし、会食にも行けません。そう、皆さんの多くは「お金」に興味があると思います。スッキリさせるために1番大切なのが、お金の流れを知ることです。そのために僕は、毎朝銀行に行きます。コンビニエンスストアでお金を下ろすと、なぜか消えてなくなるので、通帳記入ができる銀行でお金の流れをチェックします。
前日に残ったお金を預金として戻し、さらに3万9千円を下ろします。そうすることで前日のお金の流れ、そして今日のお金の流れを明確にします。お金で大切なのは、お金の流れをリアルタイムでつかむこと。クルマで高速度道路を走る時、かならずスピードメーターを見ますよね。それと同じようにお金のメーターも必ずリアルタイムでチェックしましょう。
1番大切なのは目標設定の方法です。稼ぐ金額の目標を決めて、それに見合った日々、そして時間単位の稼ぐ金額を決めればいいのです。詳細はぜひとも書籍をお読み下さい。僕はこうやって、毎日お金の流れを終わらせているのです。借金も終わらせると「スッキリ」して、仕事や日常生活に集中できます。そのためにお金についてのモヤモヤを全て終わらせるのが大切です。
終わらす技術(3)「仕事の人間界をスッキリ! 」
仕事の悩みの中で多くを締める人間関係。これも終わらせる技術ですっきりさせられると思います。そもそも論なのですが僕は、人と人はそんなに上手くいかないと思っています。だって、人によって脳細胞の構造も違うし、育ちや経験値も違うのだから、価値観や考え方が合うわけがありません。細胞がほぼ一緒の双子の姉妹でもケンカすることがあるのだから、他人なら合わなくて当然。そう思うと、ムカツキません。「確かにな〜」と納得することができるようになります。
そして更に大切なのは「好かれようと思わない」ということです。つまり、人間関係がうまくいくとか、好き嫌いとかあまり考えないことです。だって、仕事の人間関係であって、恋愛をするわけではありません。
あとは、相手の立場になって、考えればいいのです。ファッションはどうすればいいのか? 顔は? 名刺は? となると、自ずと仕事の人間関係は良くなります。恋愛も一緒です。最初から思考の違う他人だと思えば、相手を思う気持ちが生まれます。「分かってくれるはず」と思っているから喧嘩になるのです。あとは、違和感がある人に近寄らない。すると人間関係がスッキリして、スムーズに動くようになります。必要があれば人間関係を終わらせることも大切です。
そう、全ては終わらせることで、次のステージが始まると思います。はっきり言ってしまえば、僕は非常に運がいい男です。その運の良さで更に高嶺を目指しています。まだまだ人生でイメージした終わりの半分にも到達していません。でも、日々いろいろなことを終わらせることでさらなる前進ができるような気がします。ぜひとも「終わらす技術」を読んで、あなたの結果を聞かせて下さい。お待ちしています。
著者プロフィール:野呂エイシロウ(のろ・えいしろう)
放送作家・戦略的PRコンサルタント。
学生時代からマーケティングに従事。テレビ番組の構成をしつつ、CM制作やPR活動にもかかわるようになり、外資系・大手企業を中心に50社以上をコンサルティングを行う。マスコミ側からの視点で斬新なアイデアを提案し、数多くの業界世界No.1企業のコンサルティングで結果を残す。Twitter、フェイスブックなどのSNSを通じて、コンサルタントや講演依頼されることも特徴の一つ。著書に「テレビに出て売り上げ100倍にする私の方法」(講談社)、「プレスリリースはラブレター」(万来社)がある。
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