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残業ゼロでも目標達成!! 本気の「職場の時短術」ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

ムダなことを効率的にやることほど、ムダなことはない。やめても成果に影響しないことは、勇気をもってやめる、これこそが生産性を高める絶対条件だ。

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職場の時短術3:心を鬼にして、夜の「打ち合わせ」「お客様対応」は禁止にする

 夜の打ち合わせを禁止することもお勧めです。どうしても、その時間しかできなかったのなら仕方ありませんが、日中の隙間時間に連絡を取り合う等などで対処はできることがほとんどです。どうしても仕方のない場合は、上司の承認をとることをルールとしてみて下さい。その繰り返しの中で、夜の打ち合わせをなくせるようになります。

 そして、忘れてはならないことがあります。取引先に「快諾」を得ておくことです。夜に対応できたことが、翌日になってしまうわけです。背景が分からなければ「何それ、聞いていないぞ!」と頭にくるものです。

 具体的には、あえて、上司が「取引先」に出向き、「苦肉の判断」だと伝えます。

 「今までは夜のうちに対応をさせていただいていたのですが、従業員の健康から、残業抑制をさせたいと思っております。もちろん、お客様を最優先に考えております。ご迷惑をかけないためにも、翌日には必ず対応いたしますので、なにとぞご了承をいただけませんでしょうか」、と。

 上司が先方にうかがうことの意味は、とても大きいものです。

職場の時短術4:「参加者の7割が発言しない会議」はムダ、と判断

 あなたは、ドラエもんに出てくる「ジャイアンのリサイタル」を知っていますか。ガキ大将のジャイアンが空き地の土管をステージに「ボエ〜」と唄い続けるのですが、誰もが「早く終わらないかな」と思っていながらも、怖くて言い出せず、つい「さすが!」「いいぞ!」と拍手を送り、ジャイアンだけが満足するという恒例のイベント。

 さて、本題。一方的に聞かされる会議は、まさに「ジャイアンのリサイタル」でしょう。そんな会議はムダと言うしかありません。参加者の7割が発言しない会議はムダ、と判断してください。

 きっと、その会議は、会議を開かずとも、資料を読めば分かる会議のはずです。その場合、参加者は資料に目を落としながら思っているかもしれません。

「早く終わらないかな」と。なので、今度の会議で、参加者にこう聞いてみてください。「この会議をやめないか? その代わりに資料には必ず目を通してね。知らない事態があれば、また会議を復活せざるを得なくなるけど、どうかな?」と。

 付け加えるなら、「会議で発言しない人は、次から呼ばない」というルールを敷いた上で、その会議の価値を診断することです。でないと、ほとんどの会議が廃止の対象となってしまうこともあるので注意が必要です。

まとめ

 時短にはリスクが伴う英断も必要になることもあります。だからこそ、思うことがあります。時短を進めるほどに、組織は強くなる、ということです。本当の強さとは「力がある」ことではなく、「自らを変えられる」ことではないでしょうか。だとするなら、まさに時短の取り組みは、自らが、自らの組織を強くし続けるための挑戦です。このコラムが、新しい職場作りのヒントになれば幸いです。

著者プロフィール:伊庭正康

らしさラボ 代表取締役(セールス・セールスリーダー育成トレーナー)。

1991年リクルートグループ入社。営業としては致命的となる人見知りを4万件を超える訪問活動を通じ克服。リクルート社においても珍しいとされるプレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰4回を受賞、累計表彰回数は40 回以上。その後、営業部長、フロムエーキャリアの代表取締役を歴任。

2011年らしさラボを設立。営業リーダー、営業マンのパフォーマンスを飛躍的に向上させるオリジナルの手法(研修+コーチング)がリーディングカンパニーの目に留まり、年間260回の営業研修、営業リーダー研修、コーチング、講演を行っている。リピート率は91%。

また、ストレスコーピングコーチとして、ビジネスパーソンのメンタルタフネス強化の支援も行っている。近著には、『残業ゼロだからこそ目標達成!!本気でやるチーム時短術(明日香出版社)』『すべてを手にする人が捨てている41のこと(かんき出版)』『強いチームをつくる!リーダーの心得(明日香出版社)』など多数。その活動は、日本経済新聞、日経ビジネス、など多数のメディアでも紹介される。


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