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できる30代は、「これ」しかやらないビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

永遠の作業員に終わるか、脱皮して羽ばたくか、その違いをつかむ一つのコツ。

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 人は誰かの役にたっている実感を持てた時、実力以上に強くなれるし、モチベーションも継続するのです。リモート勤務でも大丈夫です。「達成したらどうすごいのか?」「相手にどんな「感謝」の声をもらえるか?」を聞く一手間をマネジメントに入れるよう指導しましょう。

行動計画は逆算ではなく、攻略付きの作戦に変える

 目標から逆算して行動計画を立てるだけでは30点。それは「予定」だからです。小学生の夏休みの計画と一緒で、その通りに行うには類まれな精神力が必要になります。その状態で楽しいでしょうか?

 「すごい」目標で取り組む意味を見つけたら、次は「こうすればできそう?」という「やれる感」を持てるプランを立てることがキーです。それは「予定」から「作戦」に変えることです。作戦は何かというと「コツ」を組み合わせた攻略法です。

 オセロで勝つには「四隅をおさえる」ことがコツだということはあなたも知っているでしょう。「そのためにはこのマスに駒を置いてはいけない」など、関連したコツを集め、練り上げたものが攻略法であり、作戦です。「ドラゴンクエスト」や「あつまれどうぶつの森」、どんなゲームをやる時でも、今は必ず攻略法を調べてから行うことと一緒です。

 効果をあげる仕事は予定調和で一生懸命やればいいものではありません。それではスライムしか倒せないのと一緒です。攻略付きの作戦があるから、「スライムをあと何匹やっつければレベルアップできる」「この城をクリアすれば新しい武器が手に入る」とゴールと攻略法がみえているから、安心して楽しめます。劣勢でも「想定の範囲内」なので焦ることもなくなります。

 このように、30代以降、成果のコスパをあげていくには、日常仕事や指導に一手間加えることで大きな効果を打ち出せるのです。この本では忙しい30代以降が、「これだけ」を意識すれば、大きく飛躍できるコツを解説しました。

具体的には

  • キャリア:20代は「居場所」、30代は「向いている環境」に行け
  • 仕事の成果:20代は「効率」、30代は「効果」に集中 
  • 対人関係:20代は「可愛がられる」、30代は「割り切る」
  • 働き方:20代は「一人でできる」、30代は「組織を活用する」
  • 人脈:20代は「教わる」、30代は「相談される」

 どれも、「すごい目標」のように一言で分かり、すぐ使えるノウハウです。30代はもちろんのこと、40代以上もその答え合わせや部下や後輩の指導に役立つことを約束します。

著者プロフィール:松本利明

人事・戦略コンサルタント、HRストラテジー 代表。HR総研 客員研究員。

外資系大手コンサルティング会社であるPwC、マーサー、アクセンチュアなどのプリンシパル(部長級)を経て現職。国内外の大企業から中堅企業まで600社以上の人事の改革に従事。5万人のリストラと7000人を超える次世代リーダーの選抜や育成を行った「人の目利き」。最近は企業向けのコンサルティングに加え、「誰もが、自分らしく、活躍できる世の中」に近づけるため、自分の持ち味を生かしたキャリアの組み立て方を学生、ワーママ、若手からベテランのビジネスパーソンにライフワークとして提供し、好評を得ている。

新刊『「できる30代は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)、著作累計16万部以上。『「ラクして速い」が一番すごい』(ダイヤモンド社)をはじめベストセラー多数。英国BBC、TBS、日本経済新聞などメディア実績多数。講演実績多数


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