三菱東京UFJ銀行のシステム統合「8合目まで過ぎた」(2/2 ページ)
入念なテストと厳格な移行判定
システム統合に向けたテスト計画は、「業務内テスト」「接続テスト」「総合テスト」「最終確認テスト」の4フェーズで定義されている。それぞれ局面に応じた作業内容と完了基準を明確化して、進めてきた。現在は「最終確認テスト」のフェーズに入っている。
事前に入念なテスト計画を練っており、テストイベントだけでも1400項目、その後、10カテゴリー、232項目の移行判定基準をパスして初めて本番へ移行される。
移行判定プロセスについても、(1)担当部署と担当役員による「一次判定」、(2)その後システム統合推進部による総合判定の「二次判定」、(3)「システム統合委員会の審議」、(4)経営会議や取締役会などの「銀行機関決定」――という4段階をクリアする必要がある。この移行判定は、5月以降のリリースに向けて合計11回の移行判定を行う予定だ。
「3年から5年先を見越している」
三菱東京UFJ銀行のシステム統合は、同社に新たなシステムインフラをもたらすことにもなる。このシステム統合に合わせて、SOAを見据えシステムのコンポーネント化を進めたほか、営業店システムのサーバを中央に集約し、柔軟な店舗属性の変更や信頼性を確保できるようにした。
さらには、統合情報系システムでは仮想化技術を取り入れ、システムをプール化した。ピーク時には、テスト系のリソースを本番に組み入れることも可能だ。「仮想化など先取りしたインフラは今後の効率を高めることにつながる」と、根本氏はシステム統合によるアドバンテージの1つとして挙げる。
インフラについては「3年から5年後の容量拡大を見越して構築した」としている。
根本氏が考える統合後のアドバンテージのもう1つは、このプロジェクトで育った人材だ。「巨大プロジェクトは人を育てる。これは今後の大きなアドバンテージになると思っている」
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