ドラッカーに学ぶ、成功する経営チームの作り方
それぞれが意思決定者(3/3 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
1つの分野に2人の責任者を配置しない
ある会社でこんなことがあった。その会社は、商品開発を2人の役員が担当していた。役員の1人は副社長で、もう1人は専務だった。 副社長と専務の指示が分かれ、現場に混乱を招くということが頻繁に発生していた。言うまでもなく、現場の仕事は止まってしまう。
「副社長と専務の考えに違いがあること」は問題ではない。すべての考えが一致することなどはなからない。しかし、「副社長と専務から違う指示が出ること」は大きな問題だ。経営チームの仕事は、現場が成果をあげられるように会社としての考えを決めることだ。ところが、経営チーム自ら現場の足を引っ張り、機会損失を招いてしまっている。
事実、この会社はその当時、新商品の開発は遅れ、リリースの予定が過ぎても世に出ていかない。結果として、業績は上がらない。副社長と専務は、生産性の悪さを引っ張り出して開発部長を叱りつけていた。もちろん、副社長も専務も悪意あってそうしているわけではない。
このケースからわれわれが学べることは、「1つの部門に2人の責任者を配置しない」ということだ。経営チームが問題を問題と認識しない限り、同じ問題が繰り返し起こり会社全体の生産性を下げていってしまう。
事業を成功に導くために、それぞれに担当分野の最終的な決定権を持って経営を進めていってほしい。第3回目は、「第2に、担当以外のことは決めない」というテーマで話す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ドラッカーに学ぶ、成功する経営チームの作り方
顧客が増え、商品やサービスも複雑になり、社員も増えれば経営者の仕事を1人で仕切ることはできなくなる。事業が成長を続けるにはトップのチームを前もって構築しておくこと。しかし、チームは一夜にしてならず。
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
東京のレストラン7軒がメキシコ政府から「本格的なメキシコ料理」として認定
-
2
なぜコーポレートITはコスト削減率が低いのか――既存産業を再定義することでDXを推進
-
3
第3回 ドラッカー「上司の務めは部下を守ること、部下の務めは上司を守ること」
-
4
「やわらかい頭の作り方」――自ら柔軟に変化していくためのヒント
-
5
「セキュリティは事業を活かす出汁、責任者はCIMOで目指せ」 - JTB 椎野氏
-
6
“人の心を動かすプロ”である管理職が理解すべき「部下全員が活躍する上司力5つのステップ」
-
7
「身代金は支払うべきか」――YKK APが7年越しに気付いた経営とセキュリティの視点のギャップ
-
8
東京、9月から10月に行くべきアート展
-
9
第1回:到来した「自律型AI時代」
-
10
「仕方ないインシデント」まで全力を尽くせるか - さくらインターネット 江草氏
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー