成田空港の「地球の歩き方」発売へ 来年2月、周辺の魅力も合わせ一冊に

 成田空港と周辺地域の魅力を一冊にまとめたガイドブック「地球の歩き方 成田空港とエアポートシティ」が来年2月、出版されることになった。地元で人気のグルメ情報や観光スポットを発信するだけでなく、滑走路の新設・延伸など「第2の開港」に向けた成田空港や周辺市町の取り組みについても紹介。空港周辺地域の良さを知ってもらい、空港従業員の移住につなげたい思惑もある。

photo 「地球の歩き方」の制作をPRする成田空港周辺市町の担当者ら=4月21日、成田市(松崎翼撮影)

11市町の情報「魅力を十分に掘り起こす」

 全320ページで、成田空港のほか、成田市、芝山町、山武市、多古町、横芝光町、富里市、香取市、神崎町、栄町、茨城県河内町、同県稲敷市の11市町の情報を網羅。成田空港のページでは、空港で働く人の特集のほか、普段は立ち入れないエリアも紹介する予定だ。価格は税込み2420円。

空港の機能強化に伴い、空港従業員は現在の4万人から7万人に増えることが見込まれる。周辺市町がそれぞれの魅力を発信することで、空港での勤務を希望する人も呼び込みたい考えだ。

 21日に成田空港で開催された制作発表会見で、成田国際空港会社(NAA)戦略企画室の片山敏宏室長は「通常のガイドブックよりも多いページ数で、空港周辺市町の魅力を十分に掘り起こして紹介することができる」と期待を寄せた。

広報・観光担当者が「ネタ」売り込み

 地球の歩き方のプロデューサー、清水裕里子さんは「地球の歩き方と成田空港は旅の始まりを支える同士として45年以上歴史を紡いできた。周辺エリアで1泊、2泊してもいいと思えるような魅力を一冊に込めたい」と力を込めた。

 会見後には、制作に向け、各市町の広報・観光担当者らと地球の歩き方の編集者たちによるグループディスカッションが開催された。市町の担当者たちは「富里は有名なスイカに加えて、実はホタル観賞ツアーも魅力なんです」「佐原地域は伊能忠敬とのゆかりが深いんです」などと編集者にネタを売り込んでいた。

 今後、編集部が空港や各市町の協力を得ながら取材を進め、ガイドブックを仕上げる。

 地球の歩き方は昭和54年に創刊。令和2年に発刊が始まった国内版も人気シリーズで、今年5月には千葉市版も発売される予定だ。(松崎翼)

photo 制作に向けたグループディスカッションでは、成田空港周辺市町の担当者たちがそれぞれの街の魅力などを紹介した=4月21日、成田市(松崎翼撮影)
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