人型ロボットの国際会議が開幕 フィジカルAI最新技術、針に糸を通すほどの正確さも
世界最大級の人型ロボットの国際会議「ヒューマノイドサミット東京2026」が28日、東京都内で開幕した。人工知能(AI)で機械を自律的に動かす技術「フィジカルAI」に関する展示が目立った。アジアでの開催は初で、会期は29日まで。
ロボット工学の第一人者で、自身にそっくりの遠隔操作アンドロイドの開発などで知られる大阪大の石黒浩教授が基調講演した。石黒氏は「人間らしいロボットを作ることで人間そのものを研究できる」と強調。深刻化する労働力不足を人型ロボットで補う構想などを語った。
ホンダは4本指のロボットアームを展示。腕に内蔵したモーターの力を効率よく指先に伝える柔軟な素材と独自の機構で、重いものを持ち運ぶ力強さと縫い針に糸を通せるほどの精巧な動きを両立させた。指先のセンサーとカメラで圧力や物体の形状を把握し、ねじを締めたり、部品を取り付けたりする作業ができるという。
また、トヨタ自動車は社内の愛好家が集まって始めたAIを搭載したバスケットボールロボットの開発が、豊田章男会長の一声で事業に昇格した舞台裏などを紹介している。
海外では、IT大手がロボット制御の基盤となるソフトウエアの開発に乗り出している。形状の異なるロボットが連携するのに必要な汎用的な制御ソフトで市場を主導するのが狙い。米国西海岸では、広大な実証場所を確保しようと不動産取引が活発化しているほどだという。(高木克聡)
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