グローバル化の課題「優秀な人員の獲得」が大きく伸びる――Accenture調査

米Accentureが行ったグローバル経済に関する意識調査によると、世界の大手企業の経営幹部は「企業間競争」や「グローバル経済の状態」「優秀な人員の獲得、確保」に頭を悩ませているようだ。

» 2008年02月22日 18時47分 公開
[ITmedia]

 米Accentureが行ったグローバル経済に関する意識調査によると、世界の大手企業の経営幹部は「企業間競争」や「グローバル経済の状態」「優秀な人員の獲得、確保」に頭を悩ませているようだ。

 Accentureが2007年9月から12月にかけて行った調査をまとめたところ、1年前よりもグローバリゼーションの進展が加速しており、サプライヤーや自社の社員、オフィス所在地、顧客の観点から企業のグローバル化が進んだとする回答が目立ったという。

 特に企業成長を阻害する脅威としては、「企業間競争」(73%)、「グローバル経済の状態」と「優秀な人材を獲得し確保する能力の欠如」(それぞれ67%)、「企業の評判」(62%)、「新製品および新サービスの開発能力の欠如」(51%)を挙げた。

 Accentureによると、2005年の調査でも、同じ項目が上位に入ったが、今回は人材の獲得が7ポイントと大きく増加したのが特徴という。

 さらに、グローバリゼーションの流れに対して準備が不十分であるとの経営幹部は5人に1人(21%)に上った。

 Accenture経営コンサルティング部門グループ・チーフ・エグゼクティブのマーク・フォスター氏は「経済およびビジネス活動の中心が複数地域に分散した世界では、人材確保の戦いもグローバル化している。企業が優位性を保つには、不足しているスキルや将来のニーズを明確に把握した上で、より戦略的に人材を理解し調達する能力が必要だ」としている。

 同調査の対象国は、米国、英国、イタリア、フランス、ドイツ、スペイン、日本、中国となっている。

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