ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
「当たり前」「思い込み」を正しく疑えるか 大事なものは暗闇の中にあるかもしれない(1/2 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
「創造的破壊」とは、オーストリアの経済学者・シュンペーター氏によって提唱された言葉です。もともとは、非効率な古いものは効率的な新しいものによって駆逐されていくという経済活動における新陳代謝のプロセスを説明するものでしたが、現代では広く、旧弊を打破して新しいものを生み出す行動、を指して使われることが多いようです。
「破壊と創造の人事」は、この「創造的破壊」が今の日本企業の人事に求められているのではないか、という問題提起の意味をこめたタイトルです。
何か問題や課題が顕在化したときに、それまでうまくいっていた仕組みを根本的に壊す勇気が持てず、まずは現状に少し修正を加えることから始めようと思いがちです。しかし、例えば人事の分野で言えば、少子化・多様化・グローバル化など、これまで直面してこなかった緊急の課題が山積みになっていくなか、昔のやり方にむやみに固執し続けてしまうと、企業力を低めることはあっても、その競争優位を生み出すことはないと自覚しなくてはなりません。
一方で、「これからの時代は○○だ! 」「△△△を取り入れないと取り残される」と、世間で流行っている仕組みや考え方を無批判に取り入れ、それまで培ってきた自分たちの良さをあっさりと「破壊」してしまうことは、決して賢い態度ではありません。
真の創造をするには、破壊的行動を先行させる必要があり、創造的な破壊をするためには、破壊すべき対象(同時に、すべきではない対象)を冷静に把握しておく必要があるということでしょう。
そのためには、今自分が直面している課題について、まずは「ゼロベース」で考えてみるクセをつけることが大事だと考えています。「当たり前だと思っている」もしくは「これがなくなるなんて考えられない! 」ということを、頭の中でゼロにし、そのとき起こりうる状況を真剣に想像してみる。もちろん、そのときには「課題を解決してどこにたどり着きたいのか」を常に手放さないように。すると、ゼロにしても全く問題ないことに驚くこともありますし、「当たり前」の中にあった良さの本質が浮き上がってくることもあります。
こうした考え方を実践していると、分かっているつもりでも、自分が持ってしまっている「当たり前」や「思い込み」をゼロにして考えてみることは決して簡単ではないことに気付かされます。
ある人の犬が、突然水を飲まなくなったことがありました。犬小屋の前に置いてある水入れかがほとんど減らないのです。そんなことが数日続いたので、体の具合が悪いのだろうと思い、獣医に連れていくことに。しかし、内診をしてもらっても、特に問題がみつかりません。おそらく軽く脱水症状になりかけている犬はぐったりとしています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「CISOは1人の経営者たれ」――ログの先の人を思う、LayerX CISO 星氏
-
2
「人間洗濯機」が高齢者施設に 福祉の現場に万博技術導入 人手不足解消や産業成長に期待
-
3
高島屋・村田善郎社長 挑戦続けるアバンギャルドな百貨店 ベトナムや新型SCに重点投資 My Vision
-
4
なぜコーポレートITはコスト削減率が低いのか――既存産業を再定義することでDXを推進
-
5
ITmedia エグゼクティブ勉強会スケジュール
-
6
どの区立中からも通えるオンライン将棋部発足 休日はリアル、プロ級も指導 東京都大田区
-
7
森ビルが挑む、DXを通じた「ヒルズライフ」の充実とコア領域の内製化
-
8
第52回:「管理」する時代は終わった──AI時代、マネジャーに残された本当の仕事とは?
-
9
本田技研工業のDXはボトムアップとトップダウンで“Hondaらしく推進”
-
10
公共交通インフラの使命を軸に、事業継続への攻めと守りを大胆に実行する - JAL 鈴木氏
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー