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成功企業に学ぶ、“変化”への対応の鍵は「プロセス/フロー」の視点にありITmedia エグゼクティブセミナーリポート(2/2 ページ)

サブプライムローン問題からも分かるとおり、経営環境の変化はより激しくなっている。この“変化”に対応するために求められるのが、業務プロセス/フローの見直しの迅速化だ。この課題に対応することができれば、企業は他社に対する競争優位を確立することも可能になる。

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「プロセス」と「フロー」の双方をカバー

 経営環境の変化に対応するためのツールは多岐にわたるが、西脇氏が特にその必要を訴えたのがBPMにまつわるものだ。西脇氏によると、BPMのためのツールは2種類に大別される。部門間をつなげるビジネスプロセスの支援を目的としたものと、個々の社員のやりとりに深く依存するビジネスプロセスを支援するものである。

 日本オラクルが提供するOracle BPEL PMは、前者に位置付けられる製品だ。同製品はWebサービスのビジネスプロセスを記述する実質的な標準言語のBPEL4WS 1.1に完全準拠。Oracle JDeveloperが無償提供されるなどBPELプロセスの設計にあたっての高い操作性を誇るほか、BPELコンソールによる運用管理を実現することでSOA(Service Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)のライフサイクル全般をサポートするといった特徴を備える。

 一方、後者の製品といえるのが、ビジネスプロセスの最適化を継続的に図るための包括的なコンポーネント群である「Oracle BPM Studio」だ。同製品は組織や役割、作業を承認するユーザーなどさまざまな観点から組織のモデリングを実現。ビジネスユーザー向けと技術者向けの双方のインタフェースが用意されるなど、共同で最適化の作業にあたれるよう工夫が凝らされている。

 西脇氏によると、変化への対応のためにシステムを絶えず見直す作業がもはや欠かせなくなっているようだ。

 「理想とされるプロセスやフローは時代に伴い変わり続ける。そのため、一度仕組みを見直したとしても、イベントデータを収集・分析するための『Oracle Business Activity Monitoring』などのツールで自社の状況を絶えず監視し続けることが不可欠。こうした取り組みがあってこそ、さらなる成長につながる効率的なIT投資が可能になるのだ」

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