検索
連載

日本企業を元気にするビジネスコーチングを問われるコーチング力【番外編】(2/2 ページ)

かつて外資系保険会社で熱血漢あふれる営業マンだった細川氏は、ある出来事がきっかけでコーチングの重要性を痛感する。折りしも会社が吸収合併されることになり、プロのコーチとして歩んでいくことを決意する。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

今こそエグゼクティブコーチングが必要だ

 世の中をご覧なさい。2007年の「今年の漢字」には「偽」という漢字が選ばれました。食品の賞味期限切れや耐震偽装問題など、消費者の信頼を裏切り、企業の信用を失墜させる問題が相次ぎ発覚しました。2008年を振り返っても、事故米や汚染された地下水を使っていた食品メーカーなど企業の不祥事は枚挙にいとまがありません。

 経営者が顧客や従業員の声に耳を傾け、自分がやっていることは間違っているのではないかと考えていたならば、多くは改善されていただろうと思います。経営者やリーダーたちの行動変革は欠かせなくなっています。

 そこで日本でも、経営者やリーダーの行動変革の手法であるエグゼクティブコーチングを取り入れることにより、企業のリーダーや組織を変えていくことが重要だと考えています。これによって、世界に通用する組織になり、日本の国全体も発展してほしいと願っています。

 そのためにはわたし自身も努力を惜しみません。日本の企業の方にエグゼクティブ、リーダー層の行動変革の必要性を伝えたいという思いを具体的な行動に移したのが、先のエグゼクティブコーチングの第一人者であるマーシャル・ゴールドスミス氏の来日です。

ゴールドスミス氏との出会い

 わたしがコーチングの活動を始めたころから彼の噂は聞いており、2007年5月にカナダのバンクーバーで行われた世界ビジネスコーチ協会*1のカンファレンスで初めてお会いしました。彼の講演を聞きワークショップに参加しました。彼の理念や思想に魅せられたためです。

「Life is short(生きているうちに、周りの人たちのためにいいことをしよう」」

 これが彼から発せられた強いメッセージでした。

 ゴールドスミス氏によると、コーチするのは顧客だけではありません。家族、友人、地域の人。自分にかかわった人すべてがコーチする(貢献する)対象となるそうです。

 周りに貢献できるからこそ、自分自身も「いま」を楽しむことができるというゴールドスミス氏からのメッセージは、エグゼクティブコーチという職業の枠を超えて、一人の人間としての力強い応援メッセージであるように感じました。     (談)


*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***


前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る