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矢沢永吉のようにカッコいいリーダーであれ問われるコーチング力(1/2 ページ)

還暦を迎えてもなお果敢に挑戦し続ける矢沢永吉。歩みを止めず常に進化する姿に多くの人は魅了される。これは企業のリーダーにも当てはまるのだ。

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 最近、矢沢永吉が脚光を浴びている。今年還暦を迎え、今月には自伝的な映画の公開も予定されている。わたしは永ちゃん世代で、彼の歌に慣れ親しんできたが、今ではそれ以外の世代にもファン層を広げ、人気がさらに高まっていると聞く。60歳になってもなお衰えない姿を見ながら、彼のどのような点に人々がひかれるのか。わたしは次の3つだと考えている。


常に進化し続けている

挑戦し続けている

素晴らしい先輩たちの後ろ姿を見て、見習っている


 何よりも彼は常に進化し続けているように思う。ロック歌手として何ができるのかを常に学び続けているのである。さらに長年ロッカーを続けながらも、マンネリに陥らず、常に新しいことにチャレンジしているように思う。9月19日に東京ドームで20年ぶりとなる公演を開催した。還暦記念ライブとなったその公演の最後に、彼は次のように語った。

「60になってどうすればいいかと思ったけど、海の向こうにはミック・ジャガーとか現役のロッカーがいる。日本にまだいないんだったら、オレやる。最初に」

 この言葉は、会場に来た人たちの喝采を浴びたそうだ。素晴らしい先輩たちの後ろ姿を見ながら、学ぼうとしている姿勢がうかがえる。これらの3つの要素が人々をひきつけ、影響力を与えているのではないだろうか。

リーダーは常に進化し続けるべき

 わたしはリーダーや経営幹部の方々にセミナーや研修をさせていただいているが、これからの組織のリーダーは、人間としての魅力がなければならない。そのためには、上述の3つの要素を持つ必要があるのだ。


あなたは常に何かに挑戦しているだろうか?

難問に立ち向かっているだろうか?

考え続けているだろうか?

知恵を出し続けているだろうか?

素晴らしい先輩たちを見習っているだろうか?


 わたしの好きな言葉に「昨日の己に勝て」というものがあり、これを座右の銘にしている。常に何かに挑戦し続け、進化し続けたいと考えているのである。リーダーとなる人たちはキャリアを積み、ある程度仕事の経験を重ねてきた人たちである。だが、仕事に慣れてくると、ことを荒立てたくないと、安全な選択ばかりしてしまう傾向も見られる。もちろん何かにつけてぶつかり、業務に支障をきたしてしまうのは問題ではある。しかし、常に安全な方法ばかりを取り、挑戦することを忘れてしまうと、そのリーダーは「ただのお人よしなリーダー」になってしまう。

 「攻めは最大の防御」と言われるように、攻めの姿勢を忘れてしまっては、現在のように変化の激しい時代を生き抜くことは難しい。安全策ばかりを取り、守りに入っているリーダーは生き残れないだろう。リーダーが進化し続けるためには、次の2点を実践して欲しい。


常に自問自答する

フィードバックをもらう


 自問自答することは、自分の課題を浮き彫りにし、何を改善すべきかを自分自身で見直すことである。わたし自身、「今は成功しているが、このままで本当にいいのだろうか?」「今の方法は間違っていないだろうか?」と日々、自問自答を繰り返している。それによって不安になることもあるが、逆に不安がなくなったらリーダーとしてはおしまいだ。この不安や恐怖感があるからこそ、何をすべきか知恵を出し続け、考え続け、頑張ろうという気になるのである。

 自問自答とともに、進化し続ける上で重要になのがフィードバックをもらうことだ。フィードバックについてはこのコラムでも何度か触れたことがあるが、改めて紹介したい。

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