ネクタイを毎月3本買う人はなぜスゴイ仕事ができるのか?:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)
成功者の言うことはとりあえず黙って吸収してみる。それが大きく人生を変えるきっかけになった。
ある経営者との出会いがボクの価値観を大きく変えた
コンサル業をして大きく変わったのは、いろいろな企業のトップの人に出会うということである。今でも、書籍に並ぶ有名経営者の皆さんとよく会う。
そんな時、さまざまな注意をされた。
ジャケットを着ろ! 革靴を履きなさい。ネクタイを身に着けなさいなど。
一瞬面倒だな? と感じたのだが、思い直した。以前先輩放送作家のファッションをまねすることで成功した体験を思い出したのだ。「とにかく、成功者のいうことは信じてまねしてみよう」と思ったのだ。
それが、成功のポイントとなった。すると、周りが変わり始めた。いろんな場所に連れ回してくれるようになったのだ。野呂くんを連れ回そう。的な雰囲気が出てきたのだ。経営者が多く集まる場所に引っ張り回されるようになったのだ。それから出逢いも多くなった。あちこちでいろんな人に会うようになったのだ。
それがさらに仕事の幅を広げるようになった。だから、常に先輩のいうことは聞くようにしている。男性として尊敬している先輩がいる。彼が飲めといった酒は必ず飲むようにしている。彼が買えといったものは3万円以内ならなんでも買ってみるようにしている。3万円ぐらいまでならなんとか大丈夫な気がしているからだ。
さらに、自分自身が変わってきた気がする。それまでビールしか飲まなかったのだが、ウィスキーの味が分かってきたのだ。「ボクはウィスキーは飲みません」ではその場で話が終わってしまうが、「いただきます!」の一言で新しい世界が見えるようになったのだ。それが楽しいのだ。
そう、先輩の言うことはとりあえず黙って吸収することが何よりも大切だ。それが大きな人生を作ると思う。
クールビズは無視しろ!
仕事をしていてたまに経営会議などに参加すると、全員ネクタイをしている。全員長袖の白シャツだ。そう、それがビジネスの世界だ。クールビズはトップクラスではないのだ。トップクラスの人には、そんなことはないのだ。
無視だ。クールビズはない。
だからボクも頑張って長袖のシャツを着ている。頑張ってオシャレにいようと思っている。そんな毎日だ。クールビズは無視だ!暑いのは経営者だって一緒だ。そのレベルに達するために長袖を今日も着るのだ。
スーパーパーマンは着替えるだけ。サラリーマンも一緒だ。でも注意が必要。
スーパーマンは着替えるだけである。実は、サラリーマンも一緒だ。着替えるだけで新しい力を身につけることが可能だ。洋服を買って着替えるだけ。それだけで別人に大変身だ。
さあ、変身しよう。中身は一緒でも外見だけで大きく違う人はいくらでもいる。でも注意が必要だ。やり過ぎだ。
格好をつけすぎるとNGだ。スタイリストなどをつけて、格好をつけすぎて訳が分からなくなっている人を結構見る。「で、何もの?」というファッションになってしまった人を知っている。
くれぐれも、「ビジネスパーソン」に見えるかどうかである。仕事ができるビジネスパーソンならいいのだ。格好つけているビジネスパーソンになる必要性はない。
できるビジネスパーソンに見えるように今日もクールビズを無視するのだ。今すぐ、ネクタイを締め直そう。それだけで、年収3千万円の世界に飛び込めるはずだ。
著者プロフィール:野呂エイシロウ
1967年愛知県生まれ。愛知工業大学卒。放送作家・戦略的PRコンサルタント。学生時代に「現役の学生」を武器に、電気メーカー、広告代理店との会議に参加。学生向け家電企画の立案・宣伝・PRに携わる。その後、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で放送作家デビュー。『ザ!鉄腕!DASH!!』『奇跡体験!アンビリバボー』『ズームイン!!SUPER』などに携わる。テレビ局独特の“笑い”にあふれた会議で、話し方や雑談力、提案力を鍛えられる。
放送作家としての「番組をおもしろくするネタづくりのノウハウ」をいかし、30歳の時から“戦略的PRコンサルタント”としての仕事をスタート。企業の商品やサービスを一般の人に「おもしろそう!」「欲しい!」と思ってもらうような独自の戦略立案を行っている。これまでに、「SoftBank」「ライフネット生命」「GROUPON」「Expedia」「ギルト・グループ」「hulu」「FolliFollie」「ビズリーチ」「ルクサ」をはじめ、金融機関、自動車会社、アパレルブランド、飲食店など、国内外の企業90社以上があり、“かげの仕掛け人”として活躍している。
著書に、『「話のおもしろい人」の法則』(アスコム)、『終わらす技術』『稼ぎが10倍になる「自分」の見せ方・売り出し方』(以上、フォレスト出版)、『毎日○×チェックするだけ!なぜかお金が貯まる手帳術』(集英社)、『プレスリリースはラブレター』(万来舎)、『好かれるのはどっち!?』(総合法令出版)、『ビジネスは、恋愛だと思えば全てうまく行く!」(実業之日本社)
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