デザインエージェンシーartlessのアートディレクター、川上シュンの手がける日本茶とコーヒーのスタンドが原宿から中目黒高架下に移転、リニューアルオープンを果たしました。ここでは、アポイントメント制のギャラリーも併設され、さらにパワーアップした「artless craft tea & coffee」を紹介します。
元々コーヒーや茶が好きだった川上の、趣味の延長のような店だという同スタンドのデザインコンセプトは茶室。店に足を踏み入れると、茶釜を設(しつら)えた立派なカウンターや、秀逸なデザインの茶器がわれわれを迎え入れてくれます。日本独自の伝統美と現代的なスタイリッシュさが絶妙に入り交じった店内は洗練されており、スタンドというフランクなスタイルではあるものの茶室のような緊張感も漂う、独特の雰囲気を持った空間となっています。
提供されるのは、ハンドドリップでいれたコーヒーや、京都の茶園で直接選んだほうじ茶、玄米茶など。コーヒー豆に関しては、毎週違ったものが用意されます。なかには、コーヒーロースターでありながらバリスタトレーナーとしても活躍し、マレーシアで多くのバリスタチャンピオンを輩出しているJoey Mahが手がける豆も置かれているので、ぜひ一度味わいたいですね。
冒頭で触れたギャラリーは、店の奥に併設されています。アポイントメント制の一番うれしいところは、自分のペースでじっくりと作品を鑑賞できるということ。美術館などでは、どうしても多くの人とともに作品を鑑賞しなくてはならないため、ついつい急ぎ足で見てしまったなんて人も多いでしょう。しかし、自分のためだけに解放される同ギャラリーではそんな心配は不要です。平日は完全アポイントメント制での開放ですが、週末は誰でも鑑賞できるように一般開放となるので、気軽に作品に触れることもできます。ただ、より深く作品を楽しみたいのならば、アポイントメントを取って足を運ぶのが良いでしょう。
そのほかの詳しい情報は「カルチャーが交差するartless craft tea & coffee、中目黒に移転オープン」で紹介しています。ギャラリースペースではトークイベントなども開催されていく予定なので、アーティストの思いを直接聞ける絶好の場ともなりそうな予感。アート、コーヒー、茶、伝統など、さまざまなカルチャーが詰まったartless craft tea & coffee。この刺激的な空間で新しい何かに出会うべく、足を運んでみてはいかがでしょう。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
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