東京では、夜遊びをしつつも健康に気をつかう人が増えたのか、薬酒や薬草酒がじわじわと注目を集めています。これらのアルコールにまだ馴染みがないという人も多いと思うので簡単に説明をすると、薬酒とは、生薬をそのまま漬け込んだアルコールのこと。お酒の効用に生薬の薬効が加わることで、なんと生薬単体以上のパワーを発揮するとも言われています。また、薬草酒とは、さまざまな薬草を度数の高いスピリッツに漬け込んでいるもので、ハーブによってさまざまな効果が期待できるほか、独特な味わいやミステリアスなストーリーも楽しむことのできる奥深いお酒なのです。ここでは、これらを楽しめるバーを厳選して紹介します。
恵比寿にある「Bar Tram」は、薬草系リキュールの1つであるアブサンの専門店。ここでは、日本ではあまり流通していないリキュールも含めアブサンを約70種類、そのほかの薬草系リキュールを30から40種類揃えています。冬におすすめなのは、「Amaro Averna」という苦めの薬草酒をショウガなどで割った「VERTIGO」。飲みやすいうえに、身体もしっかりと温めてくれるので、寒さの厳しい夜に嗜みたい一杯です。
西新宿の雑居ビルのなかにある「ベンフィディック」は、オープンして3年目という新しいバーで、メニューはありません。店内には、マスターの鹿山が育てた自家栽培のハーブやスパイスが入った瓶がずらりと並んでおり、自分好みのリキュールや味を伝えると、カウンターの後ろに並ぶ瓶からハーブを数種類取り出し、薬剤師のようにすり鉢ですって、丁寧にカクテルを作ってくれます。 中世スコットランドのウイスキー密造家屋をイメージした店内で、ミステリアスな気分に浸ってみてはいかがでしょう。
三軒茶屋の「三角地帯」と呼ばれる、小さな飲食店が集まる迷路のような一角にある「薬酒バー 三軒茶屋店」。扉を開けると、6人ほどが座れるカウンターに、ショウガ、クコ、レモングラス、ラベンダー、まむしなどを漬けた薬酒がずらりと並んでいます。美容系から疲労を和らげる効果のあるものなど、さまざまな薬酒が揃っており、気さくなバーテンダーがその日の体調に合わせた一杯を作ってくれます。
このほか、「東京、薬酒バー5選」では、原宿や浅草エリアに店を構えるバーも紹介しています。ミステリアスな魅力と味わいを堪能するべく、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょう。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界108都市39カ国に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えのもと、日本の優れたヒト・モノ・コト・コンテンツ・サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。
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