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要領のよい人がやっている、「段取り」のキホン!ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

段取り力を高めるための思考回路とは。

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(4)Who(誰が):会議の参加者は、部長と課長だったな

  • 考えてみると、年齢も性別もバラバラ。ゆえに、「食べる量」や「好み」も違うはず
  • たしか部長は、糖質制限をしていると言っていたぞ

(5)Where(どこで):お弁当の注文数は15個なので、宅配してくれるお店を選ぼう

  • 会議室に搬入する際は、邪魔にならないようにしないといけない。だから、お弁当を一時的に置いておくテーブルも会議室の隅に入れておこう
  • 分別用に、ゴミ袋の予備もそこにおいておこう

(6)How(どのようにして):2人で搬入しよう(1人だったら、時間がかかってしまう)

  • 可能なら、お弁当を温かい状態にしておきたいな(お店に相談しておこう)
  • テーブルは書類だらけのはずだ。ペットボトルから水滴が落ちるかも。水滴を拭いてからテーブルに置こう。

 いかがでしょう。これが先読みのできる、段取りの良い人の思考回路です。できるかな、と不安になったかもしれません。安心してください。正解なんてありません。大事なことは、自分なりに「想像」をしてみるということ。もちろん、ズレていても大丈夫です。何よりも想像することが、段取り力向上の第一歩なのです。やっていく中で、確実に段取り力は上がります。

要領のよい人は、ギリギリを避ける

 いつも締め切り直前にバタバタする人がいます。おおむね、こう思っているものです。

 「間に合えばセーフ」、この考えがダメなのです。ギリギリに提出して、もしやり直しが入ったら目も当てられません。何事も余裕を持つ、この当たり前が極めて重要なのです。

 例えば、木曜日の17時が締め切りなら、水曜の朝には提出するよう予定を組んでおきます。こうするだけで、相手に1〜2日の余裕をプレゼントできる、というわけです。

 他にもあります。電車で出掛ける際は予定より2本早い電車に乗る。アポイントの15分前には先方に到着しておく。いわゆる前倒しです。たった、これだけのことですが、時間にゆとりができるばかりか、あなたの評価も高まります。前倒しは自分ばかりか、相手の余裕も作ることになりますので、ますます、評価が高まるわけです。ぜひ、お勧めしたいノウハウです。

まとめ

 今回は、要領のよい人の「段取り力」について紹介をしました。先読みとは、実はそれほど難しいことではなく、想像力を働かせるだけでいいのです。正解はありません。まずは想像することが大事。繰り返す中で、精度は高まっていきます。もし、日々の忙しさにストレスを感じることがあるようでしたら、ほんの少しでも参考になれば幸いです。

著者プロフィール:伊庭正康

らしさラボ 代表取締役(セールス・リーダー育成トレーナー)。

1991年リクルートグループ入社。営業としては致命的となる人見知りを、4万件超の訪問活動を通じ克服。リクルート社においても珍しいとされるプレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰4回を受賞、累計表彰回数は40回以上。その後、営業部長、フロムエーキャリアの代表取締役を歴任。

2011年らしさラボを設立。営業リーダー、営業マンのパフォーマンスを飛躍的に向上させるオリジナルの手法(研修+コーチング)がリーディングカンパニーの目に留まり、年間260回の営業研修、営業リーダー研修、コーチング、講演を行っている。リピート率は91%。また、ストレスコーピングコーチとして、ビジネスパーソンのメンタルタフネス強化の支援も行っている。近著には、『残業ゼロの人の段取りのキホン(すばる舎)』『仕事の速い人の手帳・メモのキホン(すばる舎)』『残業ゼロだからこそ目標達成!!本気でやるチーム時短術(明日香出版社)』『強いチームをつくる!リーダーの心得(明日香出版社)』など多数。その活動は、日本経済新聞、日経ビジネス、など多数のメディアでも紹介される。


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