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劣等感をプラスに活用して、一瞬で自分を変えるビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

心理学者、アルフレッド・アドラーに学ぶ劣等感の使い方。

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アドラー心理学の入門書、専門家にとってのレファレンスにも

 2017年8月30日に、私にとって43冊目となる新刊「アルフレッド・アドラー一瞬で自分が変わる100の言葉」(ダイヤモンド社)が発刊されました。本書は、21万部を越えるベストセラーとなった前作「人生に革命が起きる100の言葉」の続編にあたります。テーマを「自分を変える」に絞り、以下の章ごとに読み進むことで、自分を変えるきっかけが作れるように意図して構成しました。

1章「人間であるということは劣等感を持つことである」劣等感

2章「強く見せる努力をするな、強くなる努力をせよ」優越コンプレックス 

3章「弱さを武器にしても人生は変わらない」劣等コンプレックス 

4章「勇気がない人は特別であろうとし、勇気がある人は普通であろうとする」勇気 

5章「あらゆる過ちは共同体感覚の欠如に起因する」共同体感覚 

6章「激しい感情を使う人は強い劣等感がある」感情 

7章「あなたには貢献能力があり価値がある」勇気づけ

8章「ひとつができれば他のこともできる」自己変革

 本書を執筆するにあたり、各社から刊行されているアドラーの著作および伝記「アドラーの生涯」や「アドラーの思い出」、さらには日本語訳されていない英文書籍「Adler Speaks」などから、名言になり得るセンテンスを約1500個選びました。それをキーワード別にExcelで分類し、章立てを考えました。ここまでで毎日8時間、丸々1カ月もの時間を費やしました。

 さらに、パズルを解くようにこれらを組み立て直し、アドラーの言葉に忠実に、アドラーが述べていないことは極力書かずに、名言の超訳や解説を執筆していきました。そのため、アドラーが話していない言葉やメッセージ(課題の分離など)は全て除外し、名言集と呼ぶに恥じない精度でアドラーの言葉のみを頼りに執筆を進めました。

 本書は、これからアドラーを学ぼうとする人への入門書としてのみならず、既にアドラーを学んでいる人にとっても、気付きや発見が数多くあることと思います。私自身、本書を執筆しながら、たくさんの発見があり大変勉強になりました。

また、対人援助職や講演、セミナー講師にも役立つ本になっていると思います。100の超訳に加えて、解説ページでも多数引用したアドラーの名言が引用元のページ数まで明記されて約300も掲載されているからです。講師がテキストを作成する際に良きレファレンスとなるでしょう。

 アドラー心理学を通じて、1人でも多くの人が幸せな道、有益な道へ踏み出すために本書が役立つことを願っています。

著者プロフィール:小倉広

小倉広事務所代表取締役。

組織人事コンサルタント、心理カウンセラー、講演家、ビジネス書作家

大学卒業後、リクルートへ入社。事業企画室、編集部、組織人事コンサルティング室課長など主に企画畑で11年半を過ごす。その後、ソースネクスト 常務取締役、コンサルティング会社代表取締役などを経て現職。『任せる技術』(日本経済新聞出版社)『リーダーのための7つのステップ49のコツ』 などの著作により、若手マネジャー、リーダーたちの切実な悩みに答えるリーダーシップの専門家として知られている。近年は、『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』(ダイヤモンド社)『アドラーに学ぶ部下育成の心理学』(日経BP社)などの著作により、アドラー心理学と企業組織の双方を熟知した数少ない専門家として、講演、企業研修を数多く行っている。


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