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江戸の粋を味わうタイムアウト東京のオススメ

東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。

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 丼ものの定番、天丼。起源は1830年代といわれており、江戸時代から愛され続ける日本の重要な食文化です。高カロリーフード代表のような存在の天丼ですが、専門店で多く使用されているごま油は、コレステロールを下げる効果のあるリノール酸やオレイン酸、抗酸化作用のあるセサミンなどを含み、意外と健康的。ここでは、タイムアウト東京が厳選した天丼を味わえる店を紹介します。


築地場外の外れにも関わらず行列ができる人気店

 「てんぷら 黒川」は、築地場外の外れにも関わらず行列ができる人気店。理由はなんといっても素材の良さでしょう。毎朝築地から仕入れる魚介はもちろん、野菜も千葉県の契約農家直送のものを使用しています。ランチの天丼は全て1500円ですが、おすすめはホタテと芝エビの「かき揚げ天丼」。天ぷらは揚げたてをそのままのせ、上から甘めのたれをさっとかけているので、さくっとした食感が残ります。程よく火の通った、大ぶりな帆立のぷりっとした食感とのコントラストも素晴らしいです。


怪奇小説家の江戸川乱歩がひいきにした店

 怪奇小説家の江戸川乱歩がひいきにした店として知られる天ぷら屋「はちまき」。昭和初期に屋台からスタートし、1945年から神保町で営業を開始しました。店に入ると、ごま油の香ばしい香りに食欲がそそられます。老舗ですが価格は財布に優しく、定番の「天丼」は800円とリーズナブル。少しぜいたくをしたいなら、エビ2本と身の大きなアナゴ、野菜の天ぷら2種、アナゴの骨せんべいが乗った「穴子海老天丼」(1400円)がおすすめです。


外観から店内までレトロな趣にあふれている

 三ノ輪の天丼専門店「土手の伊勢屋」は、明治22年頃創業の老舗。外観から店内までレトロな趣にあふれています。天丼は、ネタの異なるイ(1400円)、ロ(1900円)、ハ(2300円)の3種がありますが、せっかくならば、アナゴが入るロ以上を頼みましょう。丼から大きくはみ出るアナゴのほか、エビ2尾、シラスと小エビとカイバシラのかき揚げ、野菜など、ネタは一つ一つが大ぶりでボリューム満点。衣はさっくとしていながら、ふんわりしています。たれも甘さと辛さのバランスが抜群。行列ができる人気店なので、平日早めの時間がおすすめです。

 その他の詳しい情報は「東京、天丼18選」で紹介しています。衣ひとつとっても、さくさく食感のものから、たれの染みたしっとりタイプまでバラエティ豊かなので、ぜひ好みの天丼を見つけてみてください。

著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部

タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界108都市39カ国に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えの下、日本の優れたヒト、モノ、コト、コンテンツ、サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。


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