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琉球アスティーダの奇跡 夢を実現する志の力ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

創設3年でプロスポーツチームとして日本初の株式上場をはたした、琉球アスティーダスポーツクラブ。また、運営している卓球チームも初の日本リーグ優勝を果たした。なぜ、たった3年でここまで達成ができたのだろうか。

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 まず、試合前、試合中、試合後の態度や、抱える過去、現在のコンディション、将来の目標など、選手を人として見るようにしました。頻繁に声をかけてコミュニケーションをとり、私のことも知ってもらうように努めました。そうする中で、人間性が信頼できて、私の思いや志に共感できる選手を獲得するようにしたところ、チームは変わっていきました。

 2年目はシーズンを2位で終え、残念ながらプレーオフファイナルがコロナウイルスにより中止になりましたが、3年目に悲願の優勝を果たしました。新聞には「仲良し琉球」と大きく見出しがでるほど、チームの一体感が形になりました。

 選手層だけみればリーグで一番強いチームではありませんでした。それでも優勝できたのは、選手たちとの強い信頼関係があったからだと確信しています。

 私は選手を家族のように思っていて、何があっても選手を愛し、彼らの責任を取る覚悟を持っています。仮に裏切られたとしても、私は絶対裏切らない、それだけの決意と愛情を持って接していることを選手たちは分かってくれていると思います。

奇跡とは

 創設3年で上場したこと、リーグ優勝したことを『琉球アスティーダの奇跡』として述べていますが、特別なことは何一つしていません。

 強い志を持ち、やるべきことをひたすらにやり続ける。楽しいことだけではなく苦しい時やつらい時もありますが、どんな時も続けること、それを日々着実に行います。その繰り返しが、いつの間にか飛躍につながる結果を生み出します。

 常に社内でも言い続けていますが、「夢・志・継続」この3つがあれば、たいていのことは乗り越えていけます。

 奇跡は才能がある特別な人だけが起こせるものではありません。琉球アスティーダを通じて、誰もが志によって奇跡を起こせることを伝えられれば幸いです。

著者プロフィール:早川周作

大学受験直前に家業が倒産、父親が蒸発し家財をすべて失い無理心中寸前まで追い込まれるが、前向きな上昇志向で、大学進学を目指して上京。朝の新聞配達から深夜の皿洗いまでアルバイトをして、学費を作り明治大学法学部に進学。

大学在学中の20代前半から、学生起業家として数多くの会社の経営に参画して活躍する。その後、元首相の秘書として約2年間勉強し、28歳で国政選挙に出馬、次点。

経営者に戻ってからは「日本のベンチャーを育てる」という意志の下、日本最大級の経営者交流会を全国で主催。

著書として『人生が変わる!「夢・実現力」』『小さい夢から始めよう。』がある。経済紙、新聞その他のメディア露出多数。

2012年10月より2013年3月まで、日本経済新聞の子会社、ラジオNIKKEIで全国ネット冠番組「タイムリー・トークショー早川周作Co-Lab」に出演。30分の番組内では時事ニュースへのコメントや名経営者、現職大臣、知事等を迎え時事対談を繰り広げた。

また、弁護士、行政書士、公認会計士、税理士、社労士が在籍する総合コンサルティンググループ『日本リーディングコンサルティング株式会社』代表として約90社の数多くのベンチャーの顧問やアドバイザーの立場で法務・財務・営業支援などを指揮してきた。

2018年2月、沖縄から卓球のプロリーグであるTリーグに参戦する「琉球アスティーダ」やトライアスロンチーム、飲食店を運営する琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社を設立し、代表取締役に就任。2021年3月、プロスポーツチームとして日本初となる上場を果たす。2021年4月、女子チームに参入し子会社の九州アスティーダ株式会社を設立し、取締役に就任。同年8月、子会社のアスティーダマーケティング株式会社、AMG株式会社取締役に就任。また明治大学MBAビジネススクール講師に就任国立大学法人琉球大学客員教授に就任し業種業界を超えた幅広い分野で活躍している。


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